原文入力:2012/06/26 20:05(1687字)
←在日写真家アン・セホン氏の慰安婦ハルモニ写真展が26日、東京、新宿エルタワーのニコンサロンで紆余曲折の末に開幕した。 日本右翼団体会員たちがエルタワー前で少女像写真に侮辱的な文を書き写真展の中断を要求して示威を行っている。 在日写真家チャン・ジュンヒ提供 rightjunhee@gmail.com
日本右翼 示威写真 単独入手
アン・セホン氏 東京展示会‘傷だらけ’
在日写真作家 アン・セホン(40)氏の‘重重-中国に残された旧日本軍「慰安婦」の女性たち’写真展示会が26日東京、新宿のニコンサロンで紆余曲折の末に開幕した。 しかし写真展は‘慰安婦問題に対する真剣な省察の場’という当初の趣旨を生かすには傷だらけであった。 ニコンサロン側の警備強化で観覧客は持ち物検査を受けて展示場に入場しなければならなかったし、展示会が開かれる建物前では日本右翼が示威を行った。
6月26日から7月9日まで開くことにした今回の写真展はニコンサロンが去る5月22日突然アン氏側に取り消しを通知して、一時は失敗に終わりそうだった。 しかしアン氏がこれを不服として‘予定通り展示場を使えるようにしてほしい’として出した仮処分申請を東京地裁が受け入れたことによって予定通りにこの日開かれた。 東京で韓国作家の慰安婦ハルモニ写真展示会が開かれるのは初めてだ。 写真展のタイトルにある‘重重’はハルモニのシワと心の中に積もった恨(ハン)を象徴した表現だ。
←在日写真家アン・セホン氏の慰安婦写真展が開かれた26日午前、日本、東京、新宿のニコンサロン前で右翼団体である河野談話の白紙撤回を要求する市民の主権回復を目指す会会員たちが写真展の中断を要求する示威を行っている。 従軍慰安婦強制連行を認めた当時官房長官だった河野洋平談話(1993年8月発表)の撤回を要求する右翼団体の集いだ。 在日写真家 チャン・ジュンヒ提供 rightjunhee@gmail.com
だが当初、公募を経てアン氏に展示場を提供したニコンサロンは全く協調的ではなかった。 ニコンサロンは展示会をやむをえず受け入れたことを強調している。 インターネット ホームページには作家および写真紹介を全く上げず、‘仮使用させることにしたに過ぎない’という内容の案内文だけを掲げた。 ニコンサロンは不祥事が憂慮されるとし、展示場に警備員を大挙配置して観覧客の持ち物まで検査するようにした。 展示場内の写真撮影と作家に対する言論インタビュー、パンフレット販売も禁止した。 ある日本人観覧客は「なんだか怖くてゆっくり観れない」 と急いで出て行った。
←去る22日、日本、東京地方裁判所が仮処分申請を受け入れて在日写真家アン・セホン氏の慰安婦ハルモニ写真展示が予定通りに開かれることになり、26日午前、東京、新宿のニコンサロンで主催側であるニコンサロン職員が展示場入口で訪問客を金属探知器で検査している。 展示場内での写真撮影が禁止されていたためこの写真は携帯電話機で撮ったものだ。在日写真家チャン・ジュンヒ提供 rightjunhee@gmail.com
右翼の人々と推定される10人余りの日本人男女はこの日午前10時から展示会が開かれた新宿エルタワー前で横断幕とプラカード、日章旗などを持って拡声器を利用してスローガンを叫び演説をするなど2時間ほど展示会に反対する示威を行った。 彼らは「旧日本軍慰安婦は強制連行されたのではなく自発的に動いた売春婦」と強弁した。
アン氏は「どんな考えを持とうが、多くの方々が写真を見てくれたら良い」として「色々な面で状況が良くはないけれど最後まで展示会がうまく行われることを願っている」と話した。 東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/539633.html 訳J.S