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サムスン電子、「醜悪な管理」でピノキオ賞を受賞

登録:2014-11-19 21:20 修正:2014-11-20 13:12
ピノキオ賞 ロゴ. 非政府機構「地球の友フランス」 のサイトからキャプチャー。//ハンギョレ新聞社

 18日(現地時間)、サムスン電子がフランスの非政府機構(NGO)が主管する「ピノキオ賞」(the Pinocchio Awards)受賞者に選ばれた。 ピノキオ賞はフランスの非政府機構「地球の友フランス」、「国民連帯」、「開発のための研究情報センター」がグローバル企業の人権侵害を告発するために用意したもので、「醜悪な管理で稼いだ収益(Dirty hands,full wallet)」と「全部自分のもの(One for all,all for me)」、「環境より貪欲(Greener than green)」など3分野に分かれている。

 主管団体はサムスン電子が「醜悪な管理で稼いだ収益」分野で、インターネット投票6万1043件のうち40%を得て、エネルギー企業ペレンコ、建設業者LTFを上回り受賞者になったと明らかにした。これらの団体は「サムスン電子は最先端の携帯電話を誇っているが、その製品は中国における児童労働などの苛酷な労働環境で作られている」として「今年中国の下請企業で契約書も作らずに相当数の子供たちが毎日11時間働かされていた事実が明らかになった」と発表した。 また「サムスン電子は名声を得るために多くの金を使っているが、中国の下請企業の労働者のための実質的な努力は不足している」と批判した。

 また「全部自分のもの」分野では、ウクライナでシェールガスの採取過程で環境汚染を誘発した英国のロイヤル ダッチシェルが、「環境より貪欲」分野では親環境ファンドを作りダム建設などの環境破壊に使ったフランスのGDFスエズが受賞した。

 2008年に制定されたピノキオ賞は、毎年3分野で受賞者を選定し、昨年は衣類企業のオーシャン(Auchan)をはじめ水関連企業のヴェオリア、原子力企業アレヴァ(AREVA)などが各分野で選ばれた。

 これに対してサムスン電子は「自社事業場と協力会社勤務者の安全と人権を重視しており、特に“児童工”の雇用に対しては非寛容原則を適用し、外部検証機関を通じて周期的な勤労環境点検調査を行っている」として「このようなサムスン電子の原則と努力にもかかわらず、児童工イシューを問題にして選定したことは納得しかねる」と明らかにした。

イ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/665215.html 韓国語原文入力:2014/11/19 17:35
訳J.S(1155字)

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