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ロボット掃除機アイデア提案に… ‘内容証明’で答えた三星(サムスン)

登録:2014-02-25 01:18 修正:2014-02-25 07:39

アイデアを出したソウルインベスト‘あきれた’
"アップルとの訴訟後、特許に敏感になったようだ"

 投資会社ソウルインベストは昨年末、三星(サムスン)電子にロボット掃除機性能改善のためのアイデアを提案したところ、三星側から一通の‘内容証明’郵便物を受け取った。 郵便物には「当社の自主的な研究開発を通じて該当技術を確保しているので提案は受け入れ難い」と記されていた。 内容証明は訴訟など法的紛争に備えた証拠を確保するために送る登記郵便だ。 三星が事業アイデア提案に対し法的対応を‘警告’したように備える行動をしたわけだ。

 ソウルインベストが提案したアイデアは、ロボット掃除機にナビゲーション機能を装着し、清掃時間を短縮することが核心だった。 市中で販売中のロボット掃除機は、カメラとセンサー機能を備えた掃除機が部屋の中をあっちこっち動き回りイメージを収集して清掃区域を認知する。もしナビゲーションのように地図をあらかじめ入力すればどうなるだろうか。 該当アパートや一戸建て住宅の図面を入力するならば、掃除機があっちこっち動き回る必要がなくなるので、1~2時間かかる清掃時間を大幅に短縮できるというのがソウルインベスト側のアイデアだった。

 パク・ユンベ ソウルインベスト代表は「投資提案をしたわけでもなく、消費者として‘このようなアイデアを製品に反映してはどうですか’と提案したが、電話の一本をかけることもなくいきなり内容証明を送って来たのであきれた」と話した。 パク代表は 「ひょっとして三星が特許を持っているからなのかと思って調べてみたところ、そのような特許は登録されていないことが確認された」と話した。 三星側も「関連特許を持っているわけではない」と明らかにした。 三星電子関係者は「ソウルインベストが提案した技術は、ロボット掃除機を開発する業者ならば誰でも一度は考える一種の先行技術だ。 我が社の開発チームも同様なアイデアを持っていたが、現実性に欠けるという判断により商用化しなかった」と明らかにした。

 特許もないのに誤解を招きかねない内容証明を送った理由は何か。三星側は「ソウルインベストが共生協力センターなどの公式的ルートを経ずに提案書を代表理事(ユン・ブクン消費者家電部門社長)宛に直接送ってきた。 そのため実務者が純粋な消費者ではないと判断したようだ。法的対応を警告する意図は全くなかった」と明らかにした。 ソウルインベストは企業構造調整および買収合併業務と私募ファンド運営を専門に行っている。 パク代表は「投資が本業だが、事業アイデア提案も多く行っている」として「三星が送った内容証明は非常に攻撃的だった。 アップルと訴訟を行う中で特許問題に敏感になったようだ」と話した。

 ソウルインベストの提案書はLG電子と国内ロボット掃除機の3位業者であるモニュエルにも伝えられた。 LG側は技術担当実務責任者が電話をかけ 「商用化可能性が少なく反映し難い」と答えた。 モニュエルは積極的だった。 ロボット掃除機にカメラを装着しなくても良いならば、価格をはるかに下げられるためだ。 モニュエルの技術担当役員は、ソウルインベストを直接訪問して共同開発を提案した。モニュエル関係者は「ソウルインベストのアイデアを調べたところ、ロボット掃除機に関する研究を多くしているようだ」と話した。 モニュエルはマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツが、2007年世界最大家電展示会CESの基調演説で革新企業と目星をつけた経緯がある。 去る1月、米国ラスベガスで開かれたCESでモニュエルのロボット掃除機は三星、LGのスマートフォンと共にメインホールに展示された。

イ・チュンジェ記者 cjlee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/625636.html 韓国語原文入力:2014/02/24 22:25
訳J.S(1737字)

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