ノ・フェチャン進歩正義党共同代表を‘前国会議員’にした通信秘密保護法改正の動きが続いている。 ソ・ヨンギョ民主統合党議員など与野党議員152人が去る2月4日、通信秘密保護法違反者に罰金刑を賦課できるようにする内容の通信秘密保護法改正案を発議したのに続き、ユ・スンヒ民主統合党議員は来る5日頃に不法盗聴や録音等を通じて生成された情報であっても、国民が知らなければならない公共性、公益性を備える場合にはこれを公開できるようにする内容の改正案を発議する予定だ。 ノ代表は2005年8月‘三星エックス(X)ファイル’事件当時‘餅代検事’ 7人の実名を公開した疑い(通信秘密保護法違反)で起訴され、最高裁から有罪判決を受け議員職を失った。
ノ代表に対する最高裁判決前後に発議された2件の通信秘密保護法改正案はこの法の処罰規定に対する手直し、および例外条項用意に焦点を合わせている。 現行の通信秘密保護法は違反者に対して罰金刑ではなく無条件に実刑に処するように定めている。 ノ代表事件の1審裁判所も判決文で「国会議員としての公的任務遂行なので宣告猶予が当然だが、民主化運動の前科のために宣告猶予が不可能で、且つ通信秘密保護法には罰金刑がないためにやむを得ず実刑を宣告する」と明らかにした。 裁判所はノ代表以前にも、2011年にやはり三星(サムスン) エックスファイルを報道したイ・サンホン前<文化放送>(MBC)記者に懲役6ヶ月、資格停止1年の有罪を宣告した。
ソ・ヨンギョ議員らの改正案がこの法に違反する秘密の公開や漏洩行為であっても、国民の知る権利と言論の自由のための報道機関、国会議員の情報公開行為ならば罰金刑を賦課できるようにする内容だとすれば、ユ・スンヒ議員の改正案はそこから一歩進んでこのような場合には処罰を免じるようにする内容を含んでいる。 ユ議員は1日「現行の通信秘密保護法は通信の秘密保障と表現の自由、言論の自由など国民の基本権の中で、通信の秘密だけを一方的に保護している。 表現の自由と言論の自由の価値も放棄してはならないという趣旨で改正案を用意した」と明らかにした。
一方、民主統合党と進歩正義党所属議員80人と6万人余りのネチズンはそれぞれ‘ノ・フェチャン前国会議員三一節(サミルチョル)赦免要求決議案’とオンライン特別赦免請願署名運動などの方式でノ代表の赦免を要求したが、これはついに受け入れられなかった。 ナム・ジョンヨン記者 fandg@hani.co.kr