1月5日、蔚山(ウルサン)の現代車・韓進重で2011年に韓進重工業が行った整理解雇を撤回させるためにソウルなど全国から4回にかけて釜山に駆け付けた希望のバスが1年3ヶ月ぶりに再び釜山に来る。 整理解雇と非正規職がない世の中を作るために市民が自発的に参加する希望のバスは2011年6月釜山を始め同年10月までキム・ジンスク民主労総指導委員が整理解雇撤回を要求して309日間籠城した韓進重工業影島造船所へ4回駆け付けた。
民主労総と市民団体で構成された非常事態会議は2日、故チェ・ガンソン(35)韓進重工業労組組織次長の意を受け継ぐために5日夜7時30分に韓進重工業釜山影島造船所の正門前で追慕集会を開くと明らかにした。
これに先立って希望のバス参加者たちは午前9時30分にソウル大漢門でバスに乗り出発した後、午後3時30分頃に現代自動車非正規職労組幹部と現代車社内下請け業者労働者として働き解雇された後に最高裁から正規職としての復職判決を受けたチェ・ビョンスン氏が送電鉄塔に上がって籠城している現代車蔚山工場を訪ね、籠城者らを励ます予定だ。
韓進重工業正門前で追慕集会を終えた参加者らは夕方9時頃チェ氏の葬儀室が整えられた区民葬儀場(影島区(ヨンドグ)、大橋洞(テギョドン))に立ち寄り弔問した後、夜11時頃に再びソウルに戻る。 主催者側はソウルだけでなく全国から市民が希望のバスに乗って釜山に来ると期待している。
警察関係者は「釜山に再び来る希望のバスは、2011年とは異なり市民が主導せずに労働・市民団体が主催して1泊2日ではなく当日行事を終えた後にソウルに帰る日程なので参加者は少ないだろう。 合法的な集会は許容する方針なので衝突はないだろう」と話した。
韓進重工業使用側は去る26日に続き交渉をしようという全国金属労組の要請を再び拒否して、チェ氏の遺族とは対話をすると労組に通知した。 チェ氏の死は個人的な自殺なので交渉対象ではないということだ。 全国金属労組は「チェ烈士が遺書を通じて会社側が労組を相手に158億ウォンの損害賠償請求訴訟を提起するなど民主労組を無力化させたことに言及しているのに、それがどうして個人的な自殺になるのか」として会社側に交渉を繰り返し要求した。
チェ氏の遺族らは2日葬儀室で13日間にわたり各界から駆け付けた追慕客をむかえた。 チェ氏の遺族らはチェ氏が身を置いた全国金属労組韓進重工業支会に葬儀手続きとともに会社側との交渉を委任している。 釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr