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ソン・ギョンドン氏 84日ぶり 釈放 "希望のバス、今度は双龍(サンヨン)車へ"

原文入力:2012/02/09 22:10(1376字)

←ソン・ギョンドン詩人が9日午後、裁判所の保釈許可決定により釜山拘置所正門を出た後、出迎えにきた希望のバス参加者らと共にファイティングを叫んでいる。

"今度は希望のバスを双龍自動車に回さなければなりません。"

 9日釜山、沙上区(ササング)、周礼洞(チュレドン)の釜山拘置所から84日ぶりに釈放されたソン・ギョンドン(45)詩人は「希望のバスは走り続けなければならない」と力説した。 彼は「今月15日には整理解雇に反対して戦っている双龍自動車労働者が座り込み1000日をむかえる」として「希望のバス シーズン2は双龍自動車問題」と明らかにした。

 彼はこの日、釜山拘置所正門で開かれた歓迎式で「釈放は全く予想できなかった」と語った。この日明け方3時まで収監中の龍山撤去民家族らと先月29日で1500日にわたり戦っている才能教育学習誌教師たちに送る手紙を書き、寝ついたほどで、この日の釈放を期待していなかったということだ。そのためか彼はこの日、裁判所の保釈許可に対して「遅かったとはいえ、裁判所が1700万労働者家族の側に若干向きを変えたようで幸運」とし肯定的な評価をした。

 彼は昨年、5回行った希望のバスについて「この間、社会を変えるために努力してきたが挫折した数多くの人が希望のバスを通じて自らの力を確認し、勇気を持つ契機になったと考える」と話した。続けて「政界などが整理解雇と非正規職問題を眺める視覚が大きく変わったことも成果」として「これからは新しい時代に向かう芽と希望を大切に抱いて育てよう」と強調した。

 彼は昨年6月、釜山の韓進重工業影島造船所の大規模整理解雇に対抗して高空クレーン籠城を行ったキム・ジンスク(52)民主労総釜山本部指導委員を助け、整理解雇と非正規職をなくすために希望のバスに乗り釜山に走って行こうと提案した。検察は同年11月18日、ソン詩人とこの日一緒に釈放されたチョン・ジンウ(43)進歩新党非正規労働室長を特殊公務執行妨害などの容疑で拘束した。

 ソン詩人とチョン室長はこの日午後4時50分頃、手を振りながら釜山拘置所正門を出た。続けて歓迎式に参加した希望のバス参加者が渡した豆腐を食べ、花束を受け取った。 昨年、影島造船所内のクレーンで309日間籠城したキム指導委員はソウルで予定された講演のために歓迎式に参加できなかった。キム指導委員は<ハンギョレ>との電話で 「この間、気が重かったがこれで荷物を下ろせることになった」として「ソン詩人に今週土曜日に双龍自動車平沢工場で会おうと思う」と話した。

 一方、釜山地方裁判所刑事合議6部(裁判長 キム・ドンユン)はこの日「被告人の住居が一定で証拠隠滅と逃走の憂慮がない」として、ソン詩人とチョン室長にそれぞれ保証金2000万ウォンの納入と住居地居住などを条件に保釈を許可した。二人に対する裁判は来月20日に開かれる。

釜山/文・写真キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/518406.html 訳J.S