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韓進重 希望探し、複数労組が暗礁になるか

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/516892.html

原文入力:2012/01/31 22:53(1140字)

組合員の64%が実利を前面に掲げる‘新労組’へ…生存危機感を反映
交渉権など陣痛 予告…解雇者ら "復職合意不履行を憂慮"

全国の市民と労働者が参加した希望のバスの応援を受け、昨年11月に整理解雇問題に対する劇的な労使合意を引き出した韓進重工業労組が内部葛藤を経ている。 複数労組時代を迎え、新たに設立された実利指向の労組に、既存労組所属労働者の多数が移ったためだ。

 去る11日に設立された韓進重工業労働組合は既存労組である全国金属労働組合釜山梁山支部韓進重工業支会所属の労組員797人(整理解雇者94人を含む)の内 513人(64.3%)が金属労組脱退書を金属労組に送ったと31日明らかにした。既存労組には284人(35.6%)だけが残留している。今年11月9日までに復帰予定の整理解雇者94人を抜けば、生産職労組員は190人に減る。

 新労組が20日間で労組員の過半数が加入した多数労組になった背景には、昨年11月10日の労使合意後にも賃金・団体交渉がはかどらず3年連続で賃金が凍結されるなど勤労条件が改善されないことに対し労組員が失望感を感じているためと分析される。 長期間、船舶受注がなく昨年12月から400人余りが6ヶ月間の集団休業に入るなど働き口不安にともなう切迫感も作用したと見られる。

 新労組は既存労組に交渉権を譲り渡すことを要求している。 法的には既存労組が2013年7月まで交渉権を握っている。 キム・サンウク労組委員長は「交渉権を譲り渡さなければ3年連続で賃金が凍結され長期休業で苦痛を受けている労組員が黙ってはいないだろう」と話した。 しかし、金属労組釜山梁山支部関係者は「新労組に交渉権を渡すつもりはない」と語り、陣痛が予想される。

 生産職労働者が新労組に移っていく中で整理解雇者たちは不安感を表している。 新労組は整理解雇者には加入資格を与えていない。そのために‘整理解雇者94人を労使合意日(昨年11月10日)から1年以内に復職させる’という労使合意案を会社が破棄する場合、新労組が消極的に対処するのではないかと憂慮しているわけだ。 ある整理解雇労働者は「新労組が整理解雇者を受け入れなかった点を見れば、本当に整理解雇者たちと共に戦う意志があるのか疑わしい」として「整理解雇を阻むために去る3年にかけて戦ったことが無駄に終わるのではないかと心配になる」と話した。

釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr

原文: 訳J.S