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‘後手後手対策’政府、ソル(旧正月)口蹄疫対策もなし

原文入力:2011-01-25午後07:59:54(1583字)
総理 "移動統制 協力" 言及だけ 対策失踪
大統領は "沈静化傾向" 楽観的 展望出し
ハンナラ党 "長官政策失敗 責任とり辞退"

キム・ヒョンデ記者

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全国予防薬(ワクチン)接種という劇薬処方を持ち出した後にも埋没家畜が300万頭に肉迫するなど、口蹄疫事態が沈静化の兆しが見られない。特に帰郷客の移動が多い旧正月連休を控えて災害的状況が起きる憂慮が大きくなっているのにも拘らず、政府が効果的な対策を出せず李明博政府の無能と無責任が極限状態に至っているという批判が高まっている。

慶北、安東発口蹄疫発生58日目の25日、豚7880頭を育てている慶南、金海市、酒村面の種豚場で再び口蹄疫感染が確認された。24日に続き慶南地域口蹄疫拡散が本格化しているということだ。この日までに全国8市道・63ヶ市・郡・区で口蹄疫が発生しており埋没家畜だけで262万頭余りに達した。こういう無防備状態で旧正月の帰省人波が全国を行き来する場合、かろうじて‘清浄地域’として残っている湖南と済州道までが口蹄疫災難に襲われかねないという憂慮が提起されている。

全国の畜産業が焦土化し 慶南地域まで口蹄疫に犯されている状況で、政府は効果的統制を出来ずにいる。キム・ファンシク国務総理は25日の閣僚会議で‘畜産農家訪問自制と移動統制協力など国民行動要領を伝播しなさい’という水準の対策だけを各政府部署に注文するのみだ。

李明博大統領は前日、ラジオ・インターネット演説でワクチン接種後 「沈静化傾向を示す地域が増加している」という楽観的展望を出し、「ワクチン予防接種が最善の政策」というワクチン礼賛論を繰り返し展開した。イ大統領は口蹄疫発生1ヶ月を超えた去る1月6日に緊急関係長官対策会議を初めて招集した。そのために大統領も当初‘ゆったり’対応で一貫したという指摘が出ている。

初動対応に失敗した農林水産食品部は今は‘防疫当局指令塔’として責任ある姿を失い久しい。農食品部は25日‘口蹄疫拡散原因および伝播経路分析結果’を説明しながらも△畜産農家の申告が遅れ△地方自治体(安東市)の初期判断に問題があり△寒天で防疫に困難があったという点を全国的拡散の主要原因に挙げた。政府の判断に誤りがあったという‘自己反省’は見当たらなかった。

専門家たちは今回の口蹄疫防疫の最大の誤りとして‘防疫当局の予防薬接種失期’と‘混線’とを挙げている。農食品部が初期に埋没処分方案に執着しワクチン接種方案を排除し、以後にも消極的対処で‘後手対策’に汲々としたということだ。

ハンナラ党内でも今回の口蹄疫事態対応と関連して、責任者問責論が大きくなっている。首都圏のある再選議員は25日<ハンギョレ>記者と会い「初期に決断を下し対策をたてなければならなかったのに、ユ・ジョンボク農食品部長官が優柔不断に行動したために事態がここまで拡大した」として「政策失敗の責任は全て長官にあるだけに退かなければならない」と話した。ハンナラ党のある最高委員は「口蹄疫が今でも広がっているとも言えず、じっと我慢しているだけであり、事態がある程度まで正常化すればユ長官問責論を提起するだろう」と話した。コ・スンドク議員も最近自身のホームページに書いた文で「口蹄疫殺処分は代表的な政策失敗事例として記録されるだろう」としながら責任者の問責を要求した。 キム・ヒョンデ先任記者、イ・ジョンエ、チェ・サンウォン記者 koala5@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/460554.html 訳J.S