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【ネパール・ルポ】「姉、義兄、甥らは死亡…3歳の末っ子だけでも生きていてほしい」

ネパール・カトマンズ、トリブバン大学教育病院 
行方不明者の家族が集まり、切実に安否確認を求める
ユベラズ・ラマさん(29)が29日、ネパール・カトマンズのトリブバン大学教育病院で、大洪水で行方不明になった甥の写真を貼り付けている=チョン・ボンビ記者//ハンギョレ新聞社

 「この子だけでも生きていてほしい。天使のような子です。どうか助けてください」

 29日午後(現地時間)、ネパール・カトマンズのトリブバン大学附属病院の前。ヌワコットから来たユベラズ・ラマさん(29)が、3歳の甥の写真を壁に貼り付けながら訴えた。姉と義兄、そして他の甥や姪たちの死はすでに確認されている。ラマさんは、まだ生死が分からない「末っ子」の甥を探そうと、遺体が搬送され、情報が集まるこの病院周辺をうろついている。「全員が亡くなるなんて信じられない。この子だけでも生きていてほしいという願いを込めて、写真を貼っています。ぜひ記事にしてください」

 ハンギョレは26日、ネパール・バグマティ州北部のラスワやヌワコット地域などで発生した大洪水により、数千人の死傷者が出たネパールの現地を訪れた。AP通信などによると、同日(29日)午前までに把握された死者数は633人、行方不明者は3千人余りに上る。雨季を迎えたネパールの空はどんよりと曇り、いつ雨が降り出してもおかしくない様子だった。不安定な天候とさらなる洪水の懸念から、救助活動は難航している。

ネパールの大洪水で行方不明になった家族を探す人々が、死亡者名簿が書かれた紙を見ている=チョン・ボンビ記者//ハンギョレ新聞社

 ネパールで最大規模のカトマンズのトリブバン大学病院には、この日、大洪水の直撃を受けたバグマティ州のラスワやヌワコット地域などから救助され搬送された生存者や、家族の生死を確認しようとする市民が殺到し、人だかりができていた。アモール・ラムジルさん(39)は、斗山エナビリティと韓国南東発電のラサワ地区ダム工事現場で働いていた27歳の弟が行方不明になったと語った。「5年間、斗山の事務所で働いており、韓国人たちとも『兄さん』、『弟』と呼び合うほど親しくしていました。だけど、今は斗山から何の連絡もありません」。水力発電所の建設に参加した韓国人労働者9人の安否が確認されていない中、現地で雇用された労働者たちの安全も不確かな状況にある。斗山のパク・ジョンウォン会長とパク・ジウォン副会長はこの日、ネパールに到着し、現地で救助・捜索活動を支援する計画だ。

ロジャン・ネパリさん(19)が貼った行方不明の家族の写真=チョン・ボンビ記者//ハンギョレ新聞社

 氷河の崩壊により、予期せぬ瞬間に日常の空間に押し寄せた洪水のため、家族が一斉に行方不明になったという人々が多かった。大学で学ぶためカトマンズで暮らしてきた19歳のロジャン・ネパリさんは、病院の壁面に家族6人の写真を並べて貼った。ネパリーさんは「左から叔父、もう一人の叔父、叔母、弟、もう一人の弟、叔母」だと説明した。「ラスワでみんなで食堂を経営していたのですが、今は生死さえ分かりません。一瞬にして家族が全員いなくなってしまいました」

ネパールのカトマンズにあるカンティ小児病院の前に、安置された遺体の写真が掲げられている=チョン・ボンビ記者//ハンギョレ新聞社

 膨大な犠牲者数と手薄な体制のせいで、家族の安否を確認する様子は混乱し、凄惨なものだった。この日、トラブバン大学病院の向かいにあるカンティ小児病院の前には、病院に安置された遺体の様子が写った写真が掲げられた。写真が掲示されると、瞬く間に市民たちが雲のように押し寄せ、互いに押し合いながら、もしかしたらいるかもしれない家族の顔を探した。そのほとんどは泥まみれで、水で膨れ上がった凄惨な姿だった。現場を管理していた警察官は、「確認して、いなければすぐに立ち去ってほしい」と拡声器を持って叫んだ。警察は「病院には70~80体ほどの遺体が安置されている」とし、「今のところ大丈夫だが、まもなく安置場所も足りなくなりそうだ。遺族が訪ねてくるペースに比べて、遺体が運ばれてくるスピードが速すぎる」と述べた。

ネパールの大洪水の生存者たちが、トリブバン大学病院の救急室で治療を受けている=チョン・ボンビ記者//ハンギョレ新聞社

 外国の捜索・救助チームの支援を断っていたネパール政府は同日、韓国をはじめ、インド、中国、オーストラリアなど4カ国に対し、専門家や技術者の派遣を承認した。これまで、さらなるダム決壊の懸念などから現場への立ち入りが制限されていた韓国政府の迅速対応チームの救助ヘリコプター2機も、追加で捜索に投入された。

カトマンズ/チョン・ボンビ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1275254.html韓国語原文入力:2026-08-30 09:28
訳H.J

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