本文に移動

「演習縮小」トランプ氏、北朝鮮に「対話呼びかけ」具体的シグナル…金正恩氏の答えは

[ニュース分析]UFS開始当日に演習縮小指示
米国のトランプ大統領が16日(現地時間)、ニュージャージー州のモリスタウン空港で、大統領専用機エアフォースワンに搭乗するため、同機に向かっている=モリスタウン/ロイター・聯合ニュース

 韓米合同演習「乙支(ウルチ)フリーダムシールド(UFS)」開始の直前、米国のトランプ大統領が演習の「大幅縮小」を指示し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との良好な関係を強調したことで、朝鮮半島情勢に変化が起こるかが注目される。

 トランプ大統領は16日(現地時間)、ソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルへの投稿で、金正恩委員長と「非常に良好な関係」にあり、自身の在任中に北朝鮮が「威嚇的でなく、尊重する姿勢」を示してきたことを理由に、韓米合同演習の縮小をヘグセス国防長官に指示したと明かした。UFS開始当日に発表された一方的な演習縮小に対し、韓国野党第一党「国民の力」は「(米国は)韓国を徹底してパッシング(無視)している」と批判した。

 これに対し大統領府の関係者は、「韓米両国は確固たる連合防衛態勢の維持と合同演習および訓練について緊密に調整してきており、今後もこれらに関する具体的な事項について協力していく」として、「朝米の首脳同士の友好的な関係が意義ある朝米対話へとつながり、朝鮮半島の平和と安定を進展させるための議論が始まることを願っている。ペースメーカーとして必要な外交的努力を傾けていく」と述べた。実際に韓米演習の規模が調整されるかどうかは不確実だ。与党の幹部は「演習が迫っているため、規模縮小などは容易ではないだろう」と語った。

 トランプ大統領が金正恩委員長との「友好的関係」を誇示するだけでなく、「韓米演習の縮小」という具体的なカードを切ったのは、朝米対話の再開を望んでいるという明確なシグナルだと解釈される。6カ月目に入った米国とイランの戦争に出口が見出せない中、11月の中間選挙が迫っており、世の視線を朝米関係に向けさせることを意識したものでもある。

 カギとなるのは、金正恩委員長が応じるかどうかだ。専門家は、「非核化」を論じない対話であれば北朝鮮が応じる可能性があるとみている。統一研究院のホン・ミン上級研究員は「『韓米合同演習の縮小』発言は、朝米対話の再開に集中しようというトランプ大統領の意志が込められていると考えられる」とし、「演習縮小などの具体的な行動が続けば、北朝鮮が受け入れる可能性は十分にあるが、非核化は議論せず、トランプ氏との友好を誇示することを狙った対話になるだろう」と述べた。

 韓国、米国、中国が朝鮮半島の状況をめぐって緊密に動き始めたのがこの時期であることも注目される。李在明(イ・ジェミョン)大統領が前日の光復節の祝辞で「終戦に向けた当事国間の協議」を提案したのに続き、トランプ大統領も「演習縮小」カードを切った。今週には中国の王毅外相が訪韓する。9月末からは中国の習近平国家主席の訪米、11月の中国深センでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)、12月の米国マイアミでの主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)などで韓米、韓中、米中の首脳が相次いで顔を合わせる。

 国家安保戦略研究院のキム・ソンベ院長は「李大統領による『終戦当事国間の対話』提案は、まず南北米中が平和体制を議論し、その過程で北朝鮮の核能力の高度化を防ぐ『北朝鮮の核開発の中止』も議論しうるという戦略的転換」だとして、「下半期の主な外交日程を前に韓国が米中を説得すれば、局面が変わる可能性がある」と語った。

 トランプ大統領はさらに「最近、韓国の大統領に、イランの非核化に我々と共に取り組む意向があるか尋ねたところ、『遠慮する』と言われた」と主張して、韓国に圧力をかけている。政府はこれに対し、事実無根だと語っている。これは、韓国がホルムズ海峡への軍艦派遣に積極的に応じなかったこと、対米投資の実行が遅れていることに対する不満の表れであるようだ。大統領府は「政府はイランでの停戦とホルムズ海峡の自由通航の回復に向けた国際社会の議論に積極的にかかわってきており、朝鮮半島の準備態勢や国内法上の手続きなどの諸般の要因を考慮し、実質的、軍事的な貢献策を米国側と緊密に協議している」と強調した。

パク・ミンヒ先任記者、ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1273304.html韓国語原文入力:2026-08-17 20:47
訳D.K

関連記事