京畿道高陽市(コヤンシ)の小学校に勤務する教員のAさんは、4月にある児童が同級生にモバイルメッセンジャーで別の児童の家族関係について暴言を吐いたことを確認した。学校の屋外階段でも同様の趣旨の暴言を吐いたことを確認したAさんは、加害児童に対し「友人の家庭環境を侮辱する言動は絶対に許されない」と指導した。その後、加害児童の保護者は国民申聞鼓、教育庁、学校に対して苦情を申し立てた。Aさんは精神的児童虐待で告訴までされた。
京畿教師労働組合(以下、組合)は、児童虐待で告訴された京畿地域の教員らと共に、14日午後に京畿道教育庁前で「教権侵害、無実の児童虐待告訴糾弾、および児童福祉法改正を求める記者会見」を行い、同様の4件の事例を公表した。この日、組合は「教員が悪質なクレームや根拠のない通報や告訴を前にして孤独に倒れることのないよう、最後まで行動していく」として、京畿道教育庁に教権保護局を早期に設置▽教員地位法の改正▽児童福祉法および児童虐待処罰法の改正などを求めた。
教員たちは「日常生活が送れなくなっている」と訴えた。この日の記者会見で公開された教権侵害事例を見ると、始興市(シフンシ)のある高校で働く教員のBさんは今年3月、教室である生徒に「落書きしていないで筆記しなさい」と指導した。しかし、その日の放課後、生徒と保護者は教員が「聴覚障害者か? 耳があれば聞いていたはずだろう」と発言したとして、公開謝罪などを求めてきた。学校が同じクラスの生徒を対象に調査を実施したところ、そのような発言を聞いたという生徒はいなかったが、問題を提起した保護者は「うちの娘は聞いた」と主張。その後、児童虐待で教員を通報した。この教員は病気休暇を取り、心理療法などを受けている。
組合は、このような問題は特定の教員だけの問題ではないと指摘した。「京畿道では昨年、100人あまりの教員が児童虐待で通報されており、過去3年間で教権保護委員会は3285件開かれている」とし、「京畿道内の多くの教員がいまこの瞬間にも悪質なクレーム、教権侵害、根拠のない児童虐待通報や告訴により、教育活動はもちろん日常生活に至るまで、深刻な苦しみの中にいる」と語った。
記者会見にはアン・ミンソク京畿道教育監も同席した。アン教育監は「児童福祉法などの法改正が必要な問題」だとして、「先生たちが必要としている法改正の声があがる場所で、共に取り組む」と語った。組合はアン教育監に、教員の署名と組合の要求事項を手渡した。