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習主席「多極化、経済のグローバル化を共同推進」…北朝鮮は戦略的パートナーへ

登録:2026-06-09 00:39 修正:2026-06-09 07:15
「対朝関係のパラダイム、『非核化の仲裁者』から『米国けん制』へ」
昨年9月4日、中国の戦勝節祝賀行事に出席するため訪中した北朝鮮の金正恩国務委員長と中国の習近平国家主席が、北京の人民大会堂で6年ぶりに首脳会談をおこなった/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 中国の習近平国家主席は7年ぶりに平壌(ピョンヤン)を訪問した8日、北朝鮮との戦略的なコミュニケーションと協力を強調しつつ、世界の多極化を共に推進すると表明した。

 習主席はこの日、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」の1面に掲載された寄稿で、朝中関係について「時代の流れに合わせて戦略的なコミュニケーションと協力を強化するとともに、国連を中心とした国際体制と国際法にもとづく国際秩序を共同で守らなければならない」と強調した。習主席は寄稿で「最高位級の戦略的指導」「戦略的協力」「戦略的コミュニケーション」などの表現を繰り返し用いることで、両国関係の戦略的重要性を強調した。朝ロ密着以降に疎遠になったようにみえていた朝中関係の全面回復にとどまらず、朝中関係を「戦略的パートナー」へと引き上げるとの意志を示すシグナルと解釈される。

 習主席はこの日、朝中関係が朝鮮半島問題の範囲にとどまらない、米中競争と朝中ロの連携が作用する国際秩序レベルの関係であることを強調。「覇権主義と強権政治に反対しつつ、軍国主義の復活を企て地域の安全と安定に危害を及ぼすあらゆる野望と策動に反対しなければならない」として、「平等で秩序ある世界の多極化、普遍的な恩恵、包摂的な経済のグローバル化を共同で推進しなければならない」と述べた。習主席の述べた「世界の多極化」とは米国の覇権に挑戦する中国の対外戦略。「軍国主義の復活」とは日本の再武装に共に反対しようということだと解釈される。

 今回の寄稿で、習主席が南北関係や非核化などの朝鮮半島問題には直接言及せず、「互いに自国の実情に合った社会主義の道を歩むことを支持することで、両国の政治的安全を確固として守らなければならない」と強調したことも注目される。これは、国際社会の強い反対の中にあって北朝鮮が強行する核武力の高度化、韓国に対する「敵対的な二国家路線」などを暗に容認・支持することを表現したものだと解釈される。習主席はすでに、ロシアのプーチン大統領との首脳会談での共同声明で「両国は外交的孤立、経済制裁、武力による圧力などの手段で朝鮮民主主義人民共和国の安全を脅かすことに反対する」と述べ、北朝鮮が主張してきた立場をほぼ受け入れている。

 統一研究院のホン・ミン上級研究委員は「2019年の訪朝時の寄稿で習主席は、中国は『朝鮮半島問題の政治的解決という正しい方向を支持』すると述べ、非核化の仲裁者としての役割を強調したが、今回の寄稿には『朝鮮半島問題』、『非核化』、『対話・交渉』、『朝米』といった単語がまったく登場しない」として、「中国の北朝鮮に対するアプローチのパラダイムが『朝米をとりもつ非核化の仲裁者』から『構造的な米国けん制のための結束力の強い戦略的パートナー』へと完全に移行したことを示すシグナル」だと分析した。

 朝中の親善関係について習主席は、「時代がどう変わり、国際情勢がどう変わろうとも、伝統的な中朝親善は常に不敗のもの」だと述べつつ、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とこれまでに6回対面してきたことを強調した。習主席は「高度な戦略的協力には中朝関係の時代的意味が内包されている」とし、「国家主権と安全、発展の利益の防衛を堅く支持し、地域の平和と安寧、国際的な公平と正義、そして戦後国際秩序を共同で守っていかなければならない」と強調した。

 習主席はまた、来月11日に朝中友好協力相互援助条約が締結65周年を迎えるのを機として、両国の軍事協力を強化する可能性についても言及した。習主席は「条約締結65周年を機に、党と政府、軍同士で様々な部門やレベルでのコミュニケーションと交流、往来を強めるとともに、双方の重要な共同認識をしっかりと実行することで、中朝関係の発展に強力な原動力を注入する」と強調した。

 さらに、自国で始まった第15次5カ年計画、北朝鮮で先日閉幕した第9回党大会に触れつつ、「両国の発展戦略を結合し、各分野の協力潜在力を動員し、機会を分かち合い、共同で発展することで、両国の人民により多くの恩恵がもたらされるようにしなければならない」と述べ、両国の経済協力の意志を示した。

 習主席は寄稿で「平等で秩序ある世界の多極化、普遍的な恩恵、包摂的な経済のグローバル化を共同で推進すべきだ」として、「4つの全地球発起を実践で具現化するとともに、人類運命共同体の建設を共に手を携えて推進すべきだ」と呼びかけた。「4つの全地球発起」とは、習主席が2020年代に入ってから主張してきたグローバル安全保障イニシアチブ、グローバル発展イニシアチブ、グローバル文明構想、グローバルガバナンス構想のこと。習主席の発言は、中国が主導しようとしている国際秩序構想の一部として朝中関係を結びつけたもの。

 習主席は8日正午に平壌(ピョンヤン)に到着し、2日間にわたる北朝鮮国賓訪問日程を開始した。習主席の訪朝は2019年6月20日~21日以来7年ぶり。

パク・ミンヒ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1262369.html韓国語原文入力:2026-06-08 09:48
訳D.K

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