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「内乱同調犯は出て行け」…韓国保守野党代表、光州民主墓地参拝実現せず

登録:2025-11-07 09:13 修正:2025-11-07 09:42
国民の力のチャン・ドンヒョク代表が6日午後、光州北区の国立5・18民主墓地への参拝を試みている/聯合ニュース

 野党第一党「国民の力」のチャン・ドンヒョク代表は6日、代表への就任後初めて光州(クァンジュ)の国立5・18民主墓地への参拝を試みた。しかし、地元の市民団体などの激しい反発で参拝できず、引き返した。

 チャン代表、ヤン・ヒャンジャ最高委員ら国民の力の指導部はこの日午後、光州市北区(プック)の国立5・18民主墓地を訪問した。国民の力の指導部は来年6月の地方選挙を前に、最近は各地域を回って予算政策協議会などを開催し、民意に耳を傾ける動きを見せているが、その日程の一環として湖南(ホナム=全羅道)地域を訪れたもの。チャン代表は今月4日に「これまでも湖南に対して誠意を示し続けてきたが、まだ足りない」、「毎月一度は湖南を訪問しようと思う」と述べている。

 だがチャン代表らは、バスから降りるやいなや、30人あまりの光州・全南ろうそく行動のメンバーから「内乱同調犯が、ここをどこだと思って来るのか」、「5月英霊(光州民主化運動の犠牲者)に恥ずかしくないのか」という非難の声が浴びせられた。同行動のメンバーたちはチャン代表の到着前の記者会見で、「これまで国民の力が歪曲された歴史認識をもち、自分たちに有利な記事を書かせることだけを目的にその場限りの光州訪問をしていたことを、私たちは知っている」として、「誠意もなしに参拝する写真だけ撮ろうとせず、光州を立ち去れ」と述べた。国民の力の党大会で「尹アゲイン」を叫ぶ極右勢力に同調して選出されたチャン代表が、きちんとした謝罪もなしに、来年の地方選挙をにらんで見せかけだけの「和合」と「統合」を叫んでいるとして批判したのだ。

 チャン代表をはじめとする国民の力の指導部は、彼らと揉み合いになりながら、警護にあたる警察と共に5・18民衆抗争追悼塔までたどり着いたが、参拝壇の前にまともに立つこともできず、5秒間黙とうしただけで引き返した。追悼塔の片隅に立てかけられたチャン代表の名の記された花輪は、すぐに地面に投げ捨てられた。

 チャン代表はその後、記者団に対し、「現場の事情が思い通りにいかなかったため、追悼塔の前で黙とうのみとなり、残念に思う」と語った。続けて「国民の力はこれまで5・18に対して何度も誠意ある謝罪もしてきたし、(党)綱領に5・18精神を継承すると明示している」として、「国民の力は誠意をもって、私たちの気持ちが伝わるまで、最後まで最善を尽くし、努力する」と述べた。

光州/キム・ヘジョン、キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1227839.html韓国語原文入力:2025-11-06 19:33
訳D.K

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