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全国裁判官代表会議、結論なしで終了…大統領選挙後、再び開くことに=韓国

登録:2025-05-27 06:36 修正:2025-05-27 06:58
「最高裁への遺憾表明」を含む7つの案件
全国裁判官代表会議が開かれた26日午前、京畿道高陽市の司法研修院でキム・イェヨン議長をはじめとする出席者たちが国民儀礼を行っている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 最高裁の「イ・ジェミョン(野党「共に民主党」大統領候補)上告審のスピード判決」後、これを批判する内部気流とともに提案された全国裁判官代表会議(裁判官代表会議)が26日開かれたが、来週に迫った大統領選挙に及ぼす影響を考え、大統領選挙が終わった後、再び会議を開くことにした。

 裁判官代表会議は同日、京畿道高陽市(コヤンシ)の司法研修院で午前10時から約2時間、臨時会議を行い、今後会議を続行することを決めた。オン・オフライン並行で開かれた臨時会議の現場には各級裁判所の代表判事18人が出席し、オンラインで70人余りが出席した。裁判官代表会議の関係者は「今回の大統領選挙で司法改革が議題になり、裁判所内外で代表会議が立場を議決し表明することが選挙に影響を及ぼしうるという可能性が提起された」とし、表決を通じて続行を決めたと明らかにした。大統領選挙後に会議を再招集して議論しようという案件は、代表判事90人が投票に参加して賛成54票、反対23票で可決された。

 裁判官代表会議は同日の会議招集に先立ち、特定事件(イ・ジェミョン上告審)の異例の手続き進行で司法に対する信頼が揺らいだ点を認識し▽これによる責任追及と制度変更が裁判の独立を侵害する可能性を懸念する内容を案件として公示したが、本格的な議論はひとまず大統領選挙以後に先送りしたのだ。

 ただし、この日の会議現場では、特定事件に対する最高裁の前例のない手続き進行で司法府の政治的中立性と手続き的正当性に対する疑念を抱かせ、司法府に対する不信を招いた点についての遺憾表明▽判決に対する批判を越え、判決を下した裁判官に対する特検、弾劾、 聴聞手続きなどを進めることは司法権の独立性を深刻に侵害する点を明らかにし、再発防止を求めること▽「政治の司法化」がこの時期の裁判官の独立性に対する重大な脅威となる点を認識すること▽最高裁全員合議体の判決が司法府の信頼に否定的な影響を及ぼした状況に対する重い認識▽個別裁判を理由にした各種責任追及と変更が裁判独立を侵害する可能性に対する懸念、などの5つの案件をさらに上程した。異例の速さで進められた最高裁の「イ・ジェミョン上告審」で司法不信を招いた点を認識し遺憾を表明しなければならないという声と、最大野党「共に民主党」の攻撃が司法の独立を侵害しているという懸念が共に反映されたものとみられる。この日、裁判官代表会議に出席したある判事は「今日の会議では、特に議論があったのではなく、案件上程と続行だけを決めて終了した」と伝えた。裁判官代表会議は大統領選挙後、日付を新たに指定して遠隔で会議を開き、上程された7つの案件を集中的に討論して議決する予定だ。

チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1199361.html韓国語原文入力:2025-05-26 20:04
訳H.J

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