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キューバ駐在北朝鮮外交官、韓国とキューバの国交正常化直前に韓国に亡命

登録:2024-07-17 06:14 修正:2024-07-18 10:47
リ・イルギュ前参事、家族とともに韓国に亡命  
亡命の動機と韓国行きの過程は知られておらず
2016年6月5日、当時のユン・ビョンセ外務部長官がキューバのブルーノ・ロドリゲス外相と史上初の両国外相会談を行っている=外交部提供//ハンギョレ新聞社

 キューバ駐在の北朝鮮大使館で働いていた北朝鮮の外交官が昨年11月に亡命し韓国に定着した事実が、今月16日に確認された。

 ある外交筋はこの日「リ・イルギュ前キューバ駐在北朝鮮大使館参事が昨年11月初めごろ、家族とともに韓国に来たと聞いた」と述べた。国家情報院も「駐キューバ北朝鮮大使館所属の政務参事の亡命は事実」だと明らかにした。

 リ・イルギュ前参事は、駐キューバ北朝鮮大使館に2回にわたり勤務しており、北朝鮮外務省で中南米担当副局長を務めた「南米通」だという。北朝鮮外交官の韓国定着の事実が公開的に確認されたのは、4年前の2019年9月のリュ・ヒョヌ駐クウェート大使代理以来のことだ。

 リ前参事の亡命動機や韓国行きの過程については、具体的には公開されていない。統一部関係者は「北朝鮮離脱住民の身元については、身辺に問題が生じる可能性もあるため、公開しないのが政府方針」だとし、具体的言及を避けた。

 注目すべき点は、リ前参事が亡命を決心して韓国に来たのが、韓国とキューバ政府が今年2月14日の「大使級外交関係」樹立に合意した事実を発表する前、公式・非公式な外交がピークに向かっていた時期と重なるという点だ。韓国とキューバは2023年9月のニューヨーク国連総会を機に「非公開外相会談」を行っており、それに先立ち韓国政府は駐メキシコ大使をキューバとの国交正常化交渉の窓口に指定したのに続き、2023年6月にはキューバ豪雨被害に対して30万ドルの人道支援を発表した。駐英北朝鮮公使として働き、2016年に脱北したテ・ヨンホ元議員は16日、フェイスブックへの投稿で、「リ・イルギュ参事がキューバ駐在北朝鮮大使館で最後に遂行した最も重要な業務は、韓国とキューバ間の国交正常化を阻止する活動だった」と主張した。これを踏まえると、リ前参事の亡命と韓国行きは、韓国とキューバの国交正常化の阻止に失敗したことによる外交的波紋の直接・間接的な影響を受けたものとみられる。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1149343.html韓国語原文入力:2024-07-16 20:14
訳H.J

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