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韓国、コロナ禍を経て中学生の肥満が3倍に…「糖尿病などの慢性疾患に注意」

登録:2023-10-04 07:24 修正:2023-10-04 08:27
ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 韓国で児童・青少年の肥満患者が、新型コロナウイルス禍を経てこの5年間で2倍以上に増えていた。

 「共に民主党」のシン・ヒョニョン議員が国民健康保険公団から提出を受けた「肥満および慢性疾患診療の現況」と題する資料を3日に確認したところ、昨年中に医療機関で肥満(疾病コードE66)のため診療を受けた人のうち、7~18歳は4245人で、2018年の1867人に比べて2.27倍にのぼった。コロナ禍の真っ只中だった2021年には6405人に達していた7~18歳の肥満患者数は2022年に入って減少したものの、コロナ禍前の2019年の3266人よりは多くなっている。

 年齢層別に見ると、中学生に当たる13~15歳の肥満患者は5年間で3.13倍(2018年304人→2022年951人)で増加率が最大。同じ期間に小学校高学年(10~12歳)は2.37倍(699人→1659人)、高校生(16~18歳)は2.25倍(265人→597人)、小学校低学年(7~9歳)は1.73倍(599人→1038人)に増加。肥満と関係があることが知られている慢性疾患の患者も増えている。身体がインスリンを生成したり効果的に使用する能力が低下したりすることで発生する2型糖尿病で病院治療を受けた人は、13~15歳が5年間で1.69倍(1143人→1932人)、10~12歳が1.60倍(473人→757人)に増加。血液中の脂肪成分の過剰が動脈硬化を引き起こしうる脂質異常症を患っている13~15歳の患者も、同じ期間に1.87倍(2967人→5558人)に増加している。

 シン・ヒョニョン議員は「コロナ禍での身体活動の減少や悪い生活習慣などのせいで肥満や慢性疾患になり、診療を受けた児童・青少年患者が急激に増えた。昨年になってもコロナ禍前の水準を回復できていなかったとみられる」とし、「児童・青少年の肥満は糖尿病などの慢性疾患へとつながりうるため、家庭と社会が関心を向けることが必要だ」と述べた。

イム・ジェヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1110634.html韓国語原文入力:2023-10-03 11:53
訳D.K

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