本文に移動

台風11号「ハイクイ」中国へ…1~2日に南部地方と済州に間接的な影響

登録:2023-08-31 23:33 修正:2023-09-01 08:14
台風12号「キロギ」も発生
台風11号「ハイクイ」は中国の上海付近に上陸する見通しだ=気象庁提供//ハンギョレ新聞社

 台風11号「ハイクイ」は従来の予想より西に進路を取り、中国の上海付近に上陸する見通しだ。韓国には高温多湿な水蒸気を送り、南部地方と済州に間接的な影響を与えて雨を降らせると予想される。

 気象庁は31日の定例予報ブリーフィングで、台風11号は31日午前9時、沖縄の南東約780キロ付近の海上を時速24キロで西に進んでいると発表した。台風11号は9月2日に沖縄の西の海上を通過し、3日午前に中国の上海の南に上陸する見通し。

 台風11号は以前の予想より西に進路を取っている。北側に北太平洋高気圧とつながる高気圧性循環が位置し、台風11号の北進を妨害したことで、西へ進む可能性が高くなったのだ。また、台風9号「サオラー」に近づくほど相互作用が強まり、西へ進む可能性が高まりうると分析される。

 また気象庁は、30日午後9時ごろ、グアムの東海上で台風12号「キロギ」が発生したと発表した。台風12号は31日午前9時にグアムの1080キロ東を通過。今後は北西に進み、5日ごろに鹿児島の南160キロの海上に達するとみられる。台風12号は変動性が強いため、韓国に及ぼす影響が分かるのは2~3日後になるとみられる。

9月1日から2日にかけての予想降水量とその地域=気象庁提供//ハンギョレ新聞社

 31日午後から夜にかけては、中国の北東にある冷たく乾燥した空気が韓国に影響を与えるため、降水帯が南東方向へと移動するとみられる。この時、日本の南東にある北太平洋高気圧の間で停滞前線が形成される。

 パク・チュンファン予報分析官は「停滞前線と隣接する慶尚圏を中心として、31日の夜までは弱い雨が降るだろう」とし、「1~2日には北太平洋高気圧が次第に張り出し、南に位置する台風も次第に北に移動するのに伴い、南から相対的に湿った熱い空気が強く流入すると予想される」と説明した。

 9月1~2日には済州と慶尚地域に1時間当たり30~60ミリの強い雨が降ると予想される。予想降水量は釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)、慶尚南道、慶尚北道、済州道50~150ミリ(多い所で200ミリ以上)▽全羅南道30~80ミリ(南海岸は100ミリ以上)▽全羅北道5~40ミリなど。

キ・ミンド記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/1106577.html韓国語原文入力:2023-08-31 15:17
訳D.K

関連記事