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ウクライナ国境地域のロシア西部で、2日連続で線路爆発…貨物列車が脱線

登録:2023-05-03 09:15 修正:2023-05-03 09:51
今月1日(現地時間)、ロシア西部のブリャンスクで貨物列車が脱線して転覆した様子=モスクワ・タイムズのキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 ウクライナの春の反撃が差し迫っている中、ウクライナと国境を挟むロシア西部地域で、2日連続で線路が爆発し、列車が脱線した。

 ブリャンスク州のアレクサンドル・ボゴマズ州知事は2日(現地時間)、テレグラムを通じて、同日午後7時47分頃「スネチェクカヤ鉄道付近で未確認の爆発物が炸裂した」とし、「負傷者はいない。これにより貨物列車数台が脱線した」と明らかにした。また、現場に救急隊が出動して収拾に乗り出したと述べた。ロシア国営のタス通信もある消息筋の話を引用し、70両の貨物列車の「エンジン近くで爆発物が炸裂し、列車20両が脱線した」と報じた。

 前日の1日にも、ブリャンスク州で同様の爆発が起きた。ボゴマズ州知事は1日、テレグラムを通じて「ブリャンスクとウネーチャをつなぐ線路の136キロ地点で午前10時17分頃、正体不明の爆発装置が炸裂し、貨物列車が脱線した」と伝えた。この事故でも人命被害はなかったが、事故現場の写真を見ると、線路脇の草むらに倒れた列車に火がつき、煙が立ち上る様子が確認できる。この列車は石油と建築資材を運んでいたという。

 同日、ロシアの第2の都市サンクトペテルブルクから南に60キロ離れたスサニノ村の近くでは、送電塔が破壊された。レニングラード州のアレクサンドル・ドロスデンコ州知事は、一晩の間に送電塔1基が爆破され、他の送電塔近くでも爆発装置が発見されたと明らかにした。ロシア当局はソーシャルメディアとマスコミを通じてこのニュースを伝えたが、誰の仕業かについては言及しなかった。先月29日には、2014年3月にロシアが合併を宣言したクリミア半島のロシア黒海艦隊の拠点であるセバストポリの油類貯蔵庫で、ドローンによるものとみられる攻撃で爆発が発生した。ウクライナ軍はこれに対して、異例にもウクライナ軍の大規模反撃攻勢のための「準備過程」だったと発表した。

ベルリン/ノ・ジウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1090324.html韓国語原文入力:2023-05-03 08:09
訳C.M

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