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拡大する対日外交惨事糾弾の声…「尹大統領と3人組の責任を問う」

登録:2023-03-21 06:36 修正:2023-03-21 07:19
キム・サンヒ委員長(右から5番目)をはじめとする共に民主党対日屈辱外交対策委員会の国会議員たちが17日午後、ソウル鍾路区世宗大路の光化門広場でプラカードを掲げ、政府の強制徴用賠償解決策、尹錫悦大統領の訪日外交について立場を表明している/聯合ニュース

 「最悪の屈辱外交」と批判されている韓日首脳会談の影響が各界へと広がっている。大学政策学会、全国教授労働組合など17の教授・研究者団体は20日、「史上最悪の外交惨事が発生した」として日帝強制労働被害者に対する第三者弁済案の撤回とパク・チン外交部長官の弾劾を要求し、カトリック正義具現司祭団は全羅北道全州(チョンジュ)で政権退陣を求める時局ミサを開催した。野党「共に民主党」も、パク・チン外交部長官、キム・ソンハン国家安保室長、キム・テヒョ国家安保室第1次長を外交惨事3人組と呼び、問責を要求した。野党は首脳会談の過程を問う国会運営委員会の招集はもちろん、国政調査の実施など、動員しうるあらゆるカードを動員するとの態度だ。

 大学政策学会などの17の教授・研究者団体は20日、国会議員の団体「日本の強制動員謝罪と戦犯企業の直接賠償履行を求める議員の会」所属の議員と国会疎通館で記者会見を行い、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は日本の不当な要求に対して完全に白旗をあげた」とし、「大韓民国のすべての絶対利益を譲歩した一方、ひとつの実益も得られなかった」と批判した。彼らは「新是日也放声大哭」と題する声明書で「韓日首脳会談で尹大統領が示した屈辱的な投降は、歴史の教訓を否定する大統領の浅薄な認識が招いた当然の帰結」とし「政府の解決策(第三者弁済案)を直ちに撤回し、尹大統領が自らどのような責任を取るのか、具体的に明らかにすべきだ」と述べた。国会に対しては「外交惨事の主務長官パク・チンを弾劾せよ」と述べた。声明には、社団法人外交広場などの外交・平和研究者の団体や全国教授研究者協議会などの全国の教授・研究者団体が名を連ねた。

 カトリック正義具現全国司祭団(司祭団)もこの日夜、全羅北道全州市の豊南門(プンナムムン)広場で「検察独裁打倒と買弁売国独裁政権退陣を求める時局ミサ」を開催した。尹大統領就任後、司祭団が政権退陣を要求したのは今回が初めて。正義記憶連帯も声明を発表し、その中で「被害者と市民団体の障害物扱い、『慰安婦』被害者に和解・癒やし財団の残余金を活用するという妄言を糾弾する」として「キム・テヒョ国家安保室第1次長は国民と被害者に謝罪し、辞任せよ」と述べた。

 民主党は圧力を強めている。

 イ・ジェミョン代表は最高委員会で「尹錫悦政権の対日屈辱外交の真相を明らかにするために、国会は強力な措置を取るべき」だとし「我が党は取りうるあらゆる手段を動員して亡国的野合の責任を厳しく問う」と語った。パク・ホングン院内代表も「パク長官とキム・テヒョ次長は約束でもしたかのように報道で『具体的に申し上げるのは適切ではない』『首脳会談での対話はすべては公開できない』と急いで覆い隠そうとする姿ばかり」とし「責任を取って直ちに辞任すべき」と語った。民主党はこの日、正義党と共に国会運営委員会の招集を要求した。同党の院内指導部の関係者は「『新乙巳条約真相究明国政調査』の推進など、国会で動員しうるカードを総合的に検討している」と語った。

 民主党はこの日、同党の対日屈辱外交対策委員会の主催で「韓日首脳会談分析・評価緊急座談会」を開催した。座談会で民族問題研究所のキム・ヨンファン対外協力室長は、パク・チン長官とキム・ソンハン国家安保室長、キム・テヒョ国家安保室第1次長を名指ししつつ、「日本政府を尊重する気持ちのせめて100分の1でも被害者や韓国国民に示すべきではないか。このような方が政治的に重要な決定を下すのは到底許すことはできない」とし、彼らの弾劾と辞任を要求した。

 カン・チャンイル前駐日大使は首脳会談のことを「白旗投降」「物乞い」「屈辱外交」と表現した。同氏は日本のメディアが首脳会談で「慰安婦」合意の履行や福島産などの水産物の輸入問題などが議論されたと報じたことに触れ、「韓国政府は日本の外務省に、首相官邸に、なぜ議題にないことを話すのかと抗議すべきだったのではないか」、「(大統領室の説明どおり)論議しなかったというのは黙っていたということではないか。このように屈辱的な行いができるのか、これこそ売国だ」と語った。

オム・ジウォン、オ・ヨンソ、イム・ジェウ、パク・イムグン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/1084403.html韓国語原文入力:2023-03-20 23:18
訳D.K

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