尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相は16日、韓日首脳会談を開き、2011年12月以来中断されていた両国間の「シャトル外交」を再開することで一致したと明らかにした。
尹大統領は同日、日本の首相公館で開かれた全体会合の冒頭発言で、「(今回の会談は)これまで様々な懸案で難しい状況にあった韓日関係が新たに出発することを両国民に知らせる特別な意味がある」とし、このように述べた。尹大統領はシャトル外交の再開を通じて「(岸田)首相と緊密に意思疎通し、韓日関係の新しい時代を切り開くために共に努力していくことを期待している」とも語った。
尹大統領はまた「自由・人権・法治の普遍的な価値を共有する日本は、安全保障や経済、グローバルアジェンダで協力すべきパートナー」だとしたうえで、「自由民主主義の価値が重大な挑戦に直面しているいま、両国の協力の必要性はさらに高まっている」と述べた。特に、尹大統領の日本への出国を控えて北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことに触れ、「韓日両国は緊密に協力し連帯し、こうした不法的な脅威と国際社会の難題に賢明に対処しなければならない」と強調した。
岸田首相も尹大統領の訪日を歓迎し、「未来のために日韓関係の新たな章を共に開く機会が訪れたことに大変うれしく思う」と述べた。
岸田首相はさらに「少人数会合で、両国の首脳が形式にこだわらず頻繁に訪問するシャトル外交を再開させることで一致した」としたうえで、「この全体会合では韓日両国にとって共に役立つ協力を目指し、政治・経済・文化など多岐にわたる分野で政府間の意思疎通を強化していくことなどについて意見を交わしたい」という意向を示した。
岸田首相は、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射についても、「明確な挑発行為で到底看過できない」とし、「このように厳しい戦略環境のもとで、日韓、日米間の連携をさらに進めていくことも議論したい」と述べた。