パク・チウォン元国家情報院長は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の三一節記念演説について「日本の首相が三一節記念演説をしているようだった」と批判した。
パク元院長は2日、文化放送(MBC)ラジオのインタビューで「大韓民国の大統領が、どうしてあのような表現ができるのか」とし、上のように語った。尹大統領は前日の三一節記念演説で、韓日間で議論が進められている日帝強占期の強制動員被害者に対する賠償問題や歴史などに言及することなく、「日本は過去の軍国主義侵略者から『協力パートナー』へと変化した」、「世界史の変化に十分に備えられず、国権を喪失し苦痛を受けた我々の過去を振り返らなければならない」と語った。
パク元院長は「過去はひとつも問うことなく、パートナーとして進んでゆこうというもの」だとし「未来志向的に行くことは良いが、日本の心からの反省と謝罪、そして被害者に対する賠償・補償がなされてはじめて進んでゆける」と語った。続いて「日本と関連した事柄は(李明博政権出身の)キム・テヒョ大統領室国家安保室第1次長の考え」だとし「いくら(尹大統領と第1次長が)同じマンションに住んでいたにしても、大統領室にまで連れてきてこのような外交ができるのか、理解できない」と語った。
パク元院長は「韓日パートナーシップ共同宣言の当事者である金大中(キム・デジュン)元大統領が尹大統領の三一節記念演説を聞いたら、どんな反応を示したと思うか」という趣旨の司会者の質問には「これが三一節記念演説なのか、日本の首相による記念演説か、と言って地面をたたいただろう」と繰り返し批判した。金元大統領と日本の小渕恵三首相の韓日パートナーシップ共同宣言には、「植民地支配に対する痛切な反省と心からのお詫び」が明記されている。尹大統領は大統領選挙の過程で金大中-小渕宣言を発展させ継承すると公約している。