日本政府が4月に札幌で行われる主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境大臣会合の共同声明に福島第一原発の汚染水の海への放出を支持する文言を入れようとしていると報道されている中、韓国国内では批判の声が相次いでいる。
環境運動連合海委員会、環境保健全国ネットワーク、環境保健市民センター、ソウル環境連合のメンバーたちは先月28日午前、光化門(クァンファムン)広場で記者会見を行い「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に対し、日本の行為を糾弾し反対の立場に立つことを要求する」と述べた。参加者たちは主要7カ国(G7)、日本の漁師、韓国の漁師などの仮面をかぶり、日本による福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出に反対するパフォーマンスも行った。
同日には済州道でも、福島第一原発の汚染水の放出に反対する済州道民集会が行われた。この日午後、済州道庁前に集まった人々は、韓国政府は日本に対して無能・屈従外交を展開していると批判して旭日旗を破り、済州の海の死を哀悼する意を込めて喪輿(サンヨ。棺を載せる輿)を担いで日本総領事館まで行進した。
一方、福島第一原発の敷地内のタンクに保管中の放射性物質に汚染された水を海に放出するときに使われる海底トンネルの工事の進捗率が83%になるなど、現地では大詰めの作業が進められているという。周辺の漁業者たちは最近、経済産業相と会って汚染水の海洋放出に反対の立場を再度表明したが、日本政府の方針を変えることは難しいとみられる。東京新聞は26日、「福島第一原発では、処理水(汚染水)の海洋放出に向けた準備が着々と進み、設備工事は大詰めを迎えている。政府は放出開始を『今春から夏ごろ』とする方針だ」と報道した。以下に集会の写真を集めた。