慶尚北道星州(ソンジュ)にある在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)基地に接近した飛行体が、在韓米軍のジャミングガン(電波妨害装置)によって墜落したことが分かった。韓国軍当局は、北朝鮮が同機を送った可能性は低いと判断し、墜落した機体を探している。
軍当局の説明によると、17日午後12時54分頃、THAAD基地の在韓米軍兵がドローンと推定される飛行体1機が基地に接近するのを発見した。この飛行体はプロペラ4個が付いた数十センチメートルサイズの小型商用ドローンの形だったという。このようなドローンは近距離での遠隔操縦によって飛行する。在韓米軍は基地に接近する飛行体にジャミングガンを発し、飛行体は妨害電波で墜落したものとみられる。軍と警察は慶尚北道星州市草田面(チョジョンミョン)と金泉市農所面(ノンソミョン)など墜落推定地点で機体を探している。
これまで北朝鮮が送った偵察用無人機は2~3メートルの大きさで、国内の商用ドローンよりは機体が大きい。また、これらの無人機はドローンのように遠隔操縦方式ではなく、GPS信号を受けて事前入力された経路を飛行した。軍当局はこのような点から、同機が北朝鮮から送られた可能性は低いとみている。警察は、誰がドローンをTHAAD基地の近くで飛ばしたのかを調べている。