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中ロ軍用機8機、韓国防空識別圏に無断進入…韓国軍のF15Kが対応出撃

登録:2022-12-01 06:40 修正:2022-12-01 07:18
数回無断進入してから離れる 
中ロ軍用機の共同訓練
2017年1月、中国の爆撃機など軍用機8機が大韓海峡の東水道上空を通過し東シナ海と東海間を往復飛行したことを、緊急発進した日本の自衛隊の戦闘機が確認したと、日本メディアが報じた。写真は当時、日本の防衛省統合幕僚監部がホームページに公開した中国H6爆撃機//ハンギョレ新聞社

 中国とロシアの軍用機8機が先月30日、南海(ナムヘ)と東海(トンヘ)の韓国防空識別圏(KADIZ)内に相次いで進入した。この過程で韓国空軍戦闘機が緊急出撃して対応した。中ロ軍用機による領空侵犯はなかった。

 合同参謀本部によると、同日午前5時48分頃、中国のH6爆撃機2機が離於島(イオド)北西126キロメートルでKADIZに進入して東に移動し、午前6時13分頃にKADIZをいったん離れてから、午前6時44分頃、浦項(ポハン)北東方でKADIZに再進入して北に飛行し、午前7時7分頃にKADIZを離れた。KADIZは自国領空に接近する軍用航空機を早期に識別して対応するために任意に設定した線で、領空とは異なる概念だ。他国の防空識別圏に進入しようとする軍用航空機は、該当国に予め飛行計画を提出し、進入時に位置などを通知するのが国際慣行だ。

 その後、午後12時18分頃、中国のH6爆撃機2機とロシアの軍用機6機(TU95爆撃機4機・SU35戦闘機2機)が鬱陵島(ウルルンド)北東200キロメートルでKADIZに進入した後、独島(ドクト)南東側に飛行し、午後12時36分頃にKADIZを離れた。

 8機のうち、中国の軍用機(H6)2機とロシアの軍用機(TU95)2機の計4機は東海のKADIZ外郭に沿って南西方向に飛行し、4機(TU95 2機、SU35 2機)はKADIZ外郭から北に向かって飛行した。

 中国とロシアの軍用機は一緒に飛行しながら共同訓練を実施したものと分析された。中国は、韓国軍が両国の軍用直通電話(ホットライン)を通じてKADIZへの進入について警告すると、「通常の訓練」と答えたという。中国とロシアは今年5月にも軍用機6機でKADIZに進入したことがある。

 韓国軍は、中国とロシアの軍用機のKADIZ進入以前から空軍戦闘機を投入し、偶発的な状況に備えた戦術措置を実施した。この措置にはF15K戦闘機をはじめとする戦闘機数機が動員されたという。

 日本の統合幕僚監部も航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させたと発表した。統合幕僚監部は報道発表資料で「30日午後、中国の爆撃機(H6)×2機及びロシアの爆撃機(TU95)×2機が、日本海から東シナ海、さらには太平洋にかけての長距離にわたる共同飛行を実施したことを確認した」と明らかにした。

クォン・ヒョクチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1069591.html韓国語原文入: 2022-11-30 19:05
訳H.J

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