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米B1B戦略爆撃機、韓日と共同訓練…北朝鮮の「ICBM発射」への対応

登録:2022-11-21 06:42 修正:2022-11-21 07:47
米日共同訓練も
米戦略爆撃機B1Bランサー=空軍提供//ハンギョレ新聞社

 米国の戦略資産として知られるB1Bランサー戦略爆撃機が19日、韓国空軍や日本の自衛隊とそれぞれ共同訓練を行った。前日の北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射への対応としてB1Bが朝鮮半島で展開されたのは、今月5日以来2週間ぶりのことだ。

 韓国合同参謀本部は同日、「韓米は19日、米空軍のB1B戦略爆撃機が朝鮮半島で再展開される中、韓米合同空中訓練を実施した」とし、「韓米合同空中訓練は、韓国空軍のF35Aと米空軍のF16が韓国防空識別区域(KADIZ)に進入する米B1B戦略爆撃機を護衛し、合同編隊飛行を実施した」と発表した。また「今回の訓練は同盟の圧倒的な戦力による韓米合同防衛能力と態勢、米国の堅固な朝鮮半島防衛および拡大抑止へのコミットメントを履行する意志を改めて示した。韓米間で調整された米国の拡大抑止戦力を迅速に朝鮮半島で展開し、対応する手続きを熟達させるなど、合同作戦遂行能力を向上させた」とし、「韓米は緊密な協力の下、関連動向を追跡監視しながら、有事の際、敵の挑発に対応できる合同作戦能力を持続的に向上させていく」と述べた。

 韓国の合同参謀本部にあたる日本防衛省の統合幕僚監部も同日、米軍のB1B戦略爆撃機2機と航空自衛隊戦闘機F25機が参加した米日共同訓練を行ったと発表した。防衛省は「安保環境がさらに厳しくなる中、自衛隊と米軍が九州北西の空域で共同訓練を実施した」と明らかにした。また「本訓練で強固な日米同盟の下、あらゆる事態に対処する日米の強い意思と自衛隊と米軍の即応態勢を確認するとともに、共同作戦能力の更なる強化を図った」としたうえで、「自衛隊と米軍は、我が国の防衛および地域の平和と安定の確保のため、平素から緊密に連携し、あらゆる事態に即応するため、万全の態勢を維持する」と強調した。

 前日の18日、北朝鮮は午前10時15分頃、平壌順安(ピョンヤン・スナン)一帯から東海(トンヘ)上に火星17型と推定される大陸間弾道ミサイル1発を発射した。「労働新聞」の報道によると、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記兼国務委員長は同日、火星17型試験発射を現地視察し、「核には核で、真っ向対決には真っ向対決で応える」と述べたという。

 B1Bは、米空軍の3大長距離爆撃機の一つだ。超音速爆撃機で最高速度マッハ1.25に達し、航続距離は9400キロメートルで、グアムから朝鮮半島まで2時間で到着できる。最大60トンの爆弾を搭載して飛行することができ、ステルス機能も備えている。これに先立ち、韓米合同演習「ビジラントストーム」最終日の5日、朝鮮半島に展開された。同日、日本の自衛隊戦闘機とも九州付近で共同訓練を行った。当時、北朝鮮は当初4日までだったが、1日延長されたビジラントストーム演習期間中に旧型のミサイルを含め、少なくとも30発以上を発射した。

シン・ヒョンチョル記者、東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/1068019.html韓国語原文入: 2022-11-20 22:20
訳H.J

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