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[梨泰院惨事]15歳の娘と母親の遺影…「梨泰院に一緒に行くほど仲が良かった」

登録:2022-11-02 03:24 修正:2022-11-02 07:56
梨泰院惨事の最年少犠牲者の葬儀 
母、叔母、いとこと訪れ事故に 
弔問に訪れた80人あまりの中学生が涙
ソウル広場に設けられた梨泰院事故死亡者合同焼香所で31日、弔問に訪れた市民が涙をぬぐっている/聯合ニュース

 31日午後、ソウルのある斎場に制服を着た80人あまりの中学生が列をなして入っていった。29日夜の「梨泰院(イテウォン)惨事」で亡くなったAさん(15)を追悼するためだ。中学3年生のAさんは、今回の惨事の最年少犠牲者だ。

 Aさんは29日夜、母親のBさんと叔母のCさん、そしていとこと共にハロウィーンでにぎわう梨泰院を訪れ惨事にあった。叔母のCさんも事故は避けられなかった。葬儀には母と娘の写真が並んで据えられた。

 中学生たちは泣きながら斎場の前で弔問の順番を待った。5人ずつ弔問を終えた中学生たちの手には、遺族からもらった飲み物が握られていた。弔問を終えた子どもたちは抱き合って慰めながら涙をぬぐったり、誰かに電話をかけて悲しみを分かち合ったりした。ある生徒はAさんについて「普段から活発でエネルギーあふれる友人だった。梨泰院に行ったことも知らなかったし、事故にあったとだけ聞いている」と語った。

31日午前、ソウル龍山区の地下鉄6号線梨泰院駅の1番出口の前に設置されたハロウィーン圧死事故犠牲者追悼空間を訪れた市民が献花している/聯合ニュース

 この日はソウル市のチョ・ヒヨン教育監も弔問に訪れた。チョ教育監は「子と母親、叔母がハロウィーンに一緒に行くほどなら、どれほど仲が良かったことか。仲の良さが悲劇の原因となる、こんなことがあるのかという気もした」とし、「息子、娘を失った悲しみは慰めようもない悲しみだと思う」と語った。

 この日の教育部の説明を総合すると、梨泰院惨事で6人の生徒と3人の教師が死亡し、5人の生徒が負傷した。死亡した生徒は中学生が1人、高校生が5人で、いずれもソウル市教育庁管轄の学校に在学中だった。負傷した5人の生徒は全員が高校生(ソウル4人、忠清南道1人)で、現在は2人が病院で治療中。残りの3人(骨折など)はすでに帰宅している。

キム・ガユン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1065130.html韓国語原文入力:2022-10-31 20:14
訳D.K

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