尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が7日、駐中国大使にソウル大学外交学科のチョン・ジェホ教授(62)、駐日本大使にユン・ドンミン元国立外交院長(63)を内定するなど、4大国の大使の人選を終えた。
尹大統領はまた、駐ロシア大使には韓国海洋大学のチャン・ホジン碩座教授(61)、駐国連大使にファン・ジュングク元駐英国大使(62)を起用した。
同日人選された大使たちは、大半が強力な韓米同盟を基盤とする対北朝鮮強硬論者だ。チョン・ジェホ駐中大使内定者は、尹大統領の冲岩高校の同窓で、米ミシガン大学に留学した中国専門家であり、ソウル大学中国研究所長などを歴任した。チョン氏は昨年11月、マスコミとのインタビューで「この10年間、韓国の政府は中国を恐れる『恐中症』の状態が大きく悪化した」とし、中国に対する批判的見解を示した。今年4月には、尹大統領が引継ぎ委員会時代に米国に派遣した「韓米政策協議代表団」の一員として米国を訪問した。
ファン・ジュングク駐国連大使内定者は、昨年7月に結成された尹錫悦後援会の会長出身で、朴槿恵(パク・クネ)政権時代の6カ国協議の首席代表だった。彼は、西海公務員銃殺事件後の2020年10月、マスコミへの寄稿文で「非武装の韓国国民を銃殺し遺体を燃やした北朝鮮に対して高い警戒心を維持しながら、安保態勢を堅固にすることこそ国家が何よりも前面に掲げるべきこと」と主張し、北朝鮮を批判した。
ユン・ドンミン駐日大使内定者は、2007年の大統領選挙当時、李明博(イ・ミョンバク)陣営の「非核開放3000」のアイデアを提供し、朴槿恵政権時代に国立外交院長を務め、尹錫悦陣営では外交・安保・統一政策諮問団の幹事を務めた。チャン・ホジン駐ロシア大使内定者は、2012年に李明博政権で大統領府外交秘書官として働いた。ユン氏、チャン氏ともに「韓日政策協議代表団」に含まれ、今年4月に日本を訪れた。