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日韓議員連盟幹事長「尹大統領なら関係改善可能」

登録:2022-06-08 04:59 修正:2022-06-08 07:11
武田幹事長、毎日新聞でインタビュー 
先月11日、尹大統領と会談 
「首相も日韓関係の健全化に向けて期待できると感じている」
日韓議員連盟の武田良太幹事長=武田議員のウェブサイトよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 日韓議員連盟の武田良太幹事長は、日本の岸田文雄首相が尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権との関係改善は可能だろうという期待感を示した事実を公開した。

 武田幹事長は7日付の毎日新聞のインタビューで、尹錫悦大統領との会談内容を伝えるために岸田首相に会ったところ、「首相も、日韓関係の健全化に向けて期待できると感じているようだ」と述べた。武田幹事長は、先月10日に行われた大統領就任式への参加のためソウルを訪問した翌日、尹大統領と会談した。

 現在、韓日両政府は、今月29~30日にスペイン・マドリードで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に両首脳がともに参加することを機に会談を開く方向に議論を進めているといわれている。韓日首脳間の対面での会談は、2019年12月、当時の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相が中国での韓中日首脳会談に参加した際に行われた後、2年半のあいだ実施できずにいる。武田幹事長は「首脳会談の実現が本格的な関係改善へとつながってほしい」と述べた。

 武田幹事長はこのインタビューで、尹大統領との会談の雰囲気について詳しく言及し、韓日関係を改善できるだろうという肯定的な見通しを繰り返し提示した。武田幹事長は「当初、会談は20分間の予定だったが、30分も延長して大変フランクな対応をしてもらった」とし、「この方とならば率直に意見交換し、日韓関係の正常化に向けてしっかり話し合いができると、私を含めたすべての日韓議員連盟のメンバーが感じたと思う」と述べた。さらに、尹大統領が「『歴史問題などの日韓間の諸懸案について、決して(韓国の)内政に利用してはならない』と明言したことは、非常に見識が深いと感じた」とし、「日韓関係が最も良好だった1998年の『(金大中(キム・デジュン)・小渕)日韓共同宣言』のころに戻すべきだという共通認識を確認できた有意義な会談だった」と評価した。

 それとともに、関係改善のためには、韓国の前向きな立場の変化だけではなく、日本の努力も必要だと強調した。武田幹事長は「日本側に協力を求めたいことを伝えてもらえれば、柔軟に対応する用意はある」と述べた。

 ただし、「そのためには、2015年の慰安婦合意を速やかに履行してほしい」とし、「首相が当時外相として取り組み、(韓国がこの合意を履行しなければならないという)強い思い入れがある。慰安婦合意の履行と徴用工問題は、クリアしなければならないハードルだということは韓国側も理解していた」と述べた。関係改善のための最初のボタンは、2015年に岸田首相が韓国のユン・ビョンセ外相(当時)とともに発表した慰安婦合意(12・28合意)を生かし、2018年10月の韓国最高裁判決で確定された賠償金の“現金化”問題を解決することだと、再度明らかにしたわけだ。武田幹事長は「(日韓交流を活性化するための)羽田-金浦路線の再開を含めて環境整備」は「こちらも全力で取り組む考えだ」と強調した。

 総務相などを歴任した武田議員(衆議院・7期目)は昨年12月、日韓議員連盟の幹事長に就任した。選挙区は韓国に近い福岡11区だ。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1046007.html韓国語原文入力:2022-06-07 14:48
訳M.S

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