韓国政府が、ウクライナへの兵器支援のため兵器が足りなくなった国に国産兵器を輸出することでウクライナを迂回的に支援する案を検討している。
韓国軍関係者は「ウクライナに兵器や弾薬を支援した国の中で、国内保有分が不足し、韓国に支援を要請する国があれば、兵器を輸出する案を検討している」と明らかにした。同案はウクライナに直接兵器や弾薬を支援する負担を減らし、実際はウクライナに兵器を支援する効果をあげられる。現在、欧州諸国や米国、カナダなどがウクライナに兵器や弾薬などを支援している。
ウクライナは今年3月から韓国に兵器支援を重ねて要請したが、文在寅(ムン・ジェイン)政権は「朝鮮半島の安保状況などを考慮して支援するのは難しい」として、応じなかった。代わりに先月まで防弾チョッキやヘルメット、戦闘食糧、医療品など非戦闘軍需物資30億ウォン(約3億円)分を支援した。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権はウクライナ支援拡大方針を明らかにした。国防部のシン・ボムチョル次官は23日、「ウクライナ国防連絡グループ」会議にオンラインで参加し、「国際社会での韓国の責任と役割を考慮し、さらなる貢献の方法を検討する」と明らかにした。