「母がこのようなショートメールを送ってきました。『暗くなってすぐ、彼らが私たちを狙えないように明かりを消す』」
ウクライナ国籍の高麗人(旧ソ連地域の中央アジアやロシア沿海州などに移住した朝鮮民族)の留学生、キム・マリーナさん(22)の母親や友人らは、ウクライナ南部のオデッサ(現地読みオデーサ)に住んでいる。首都キエフ(現地読みキーウ)とともにロシア軍の集中攻撃を受けている地域だ。彼らは、いつ来るか分からない空襲に怯えるショートメールを何度も送ってきたという。
ロシアのウクライナ侵攻が1日(韓国時間)で6日目に入った。軍と市民の協力によるウクライナの強力な抵抗が続き、ロシア軍の攻撃も民間人居住地域に拡大している。キエフやオデッサなどの空襲・交戦地域に住むウクライナ人が、韓国に住む家族や友人を通じて現地の状況を本紙に伝えてきた。恐怖と不安の中でも互いに対する信頼と連帯がうかがえる。
キエフの北側に住むイゴールさん(51)とその妻は28日午後1時(現地時間)、韓国にいる娘のリザさん(25)を通じ、本紙にA4用紙半分ほどの文を送ってきた。「戦争の初日、私たちが住むところから10~15キロメートル離れたところまで爆発がありましたが、今は見られません。1日4~5回程度サイレンの音を聞きます。(サイレンが鳴ると)昼は避難所で1~2時間ほど待ちますが、夜は銃声がさらに激しくなるため、避難所で4~5時間過ごします。1日に3回ほど爆発音や銃声が聞こえますが、家の近くではありません」
イゴールさんはこのような状況でも貧しい人たちを助けているという。「スーパーマーケットや商店は、1日2~3時間限定で営業しています。食料品の供給には問題ありませんが、品物を買うには、とても長い行列に並ばなければなりません。すべてのエレベーターが作動を止めたため、車椅子に乗っている近所の友人に毎日食べ物を運んでいます」
彼は市民が直接乗り出した道路標識除去作戦についても伝えた。「避難所から出て家に泊まってもいいほど安全な時は、調理した食べ物や防寒用の服と毛布などを用意し、都市を防衛する国土防衛軍の将兵たちに渡しています。機会がある度に軍人たちに必要な物品を支援しています。ロシア軍が都市に進入しても道を探しにくくするため、人々が出てすべての道路標識をはずしました」
ウクライナ全体を襲った恐怖と不安は不可抗力だ。「私たちは窓から離れた廊下で横になって爆発音を聞いている」。キム・マリーナさんは27日、ウクライナ南部ニコラーエフ(現地読みミコライウ)に住む友人からこうしたショートメールを受けた。別の友人は「住んでいるマンションと近くのマンションの窓がすべて割れた」と伝えた。ウクライナ南部ヘルソン地域に住むキム・マリーナさんの祖父は「爆発音と銃声が聞こえ、煙があがった。朝、道路で敵の戦車が破壊されたのを見た」と孫娘に伝えたという。キム・マリーナさんは「ロシアが民間人を攻撃しないと虚偽の情報を宣伝し、広めている。民間居住地域を攻撃しているという事実を知らせたい」と述べた。
イゴールさんの娘、リザさんはユーチューブなどを通じて24時間運営されているウクライナ放送を見ながら、現地の状況に神経を尖らせている。「ウクライナの放送局は戦争状況をリアルタイムで報道するだけでなく、国民が恐慌状態に陥ることがないよう、国内外の様々な人たちと放送中にビデオ通話を行い、肯定的なメッセージを伝えています。1日に何度も心理学者と会話をする内容もあります。パニック発作のような問題にどう対処すべきかを教えています」
現地のウクライナ人たちは緊迫した戦争状況でも比較的冷静に対応し、連帯の精神を維持しているという。リザさんは「容易ではない状況だが、軍人とキエフの住民の力でうまく対応している」と述べた。「一部の住民が都市を離れたが、残っている住民の中に自発的に国土防衛軍に入った人が多いそうです。そんな方々が軍人とは別に都市を守って住民安定のためにパトロールしていると聞きました」
イゴールさんは本紙に送った文にこう書いた。「大半の市民は、軍人や隣人を助ける方法を探そうと努力しています。不安な時期には、地域社会とともにいることが肝心です」