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韓国の崩壊マンション、危険な捜索現場…落下物で退避、行方不明者の捜索難航

登録:2022-01-17 08:44 修正:2022-01-17 09:10
現代産業開発「さらなる崩壊の可能性は小さい」発表したが 
前日に続きこの日も落下物、救助が一時中断
15日午後、11日の崩壊事故で5人の労働者が行方不明になっている光州広域市西区花亭洞のアイパークマンション新築現場で救助作業のためのクレーンが設置されている/聯合ニュース

 前日に労働者1人が遺体で発見された光州(クァンジュ)の新築マンション崩壊現場で、上層部から物が落下し、救助隊員たちが一時退避した。

 光州市災害安全対策本部は15日午後5時に行われた事故5日目の午後のブリーフィングで、「本日、事故現場の1階と2階の瓦礫の除去作業と行方不明者の捜索を行ったが、特異事項は発見されなかった」と発表した。

 光州西部消防署のムン・ヒジュン署長(西区緊急救助統制団長)は「昨日、行方不明者1人が発見された場所(地下1階の階段の手すり)を中心に、救助隊員211人、救助犬8頭などを動員して重点的な捜索を行った。消防庁が全国動員令を下し、人命救助犬23頭を順次投入する予定だ」と述べた。この日も前日と同じく夜間にも捜索を行う。

 この日は物が落下する危険性があったため、捜索、救助がおよそ1時間中断された。午後4時30分ごろ、23階からこぶし大の石が2つ落下し、救助隊員が捜索を中断して緊急退避した。捜索は5時25分ごろ再開された。当時、崩壊兆候監視班が落下物を観測して警報音を鳴らしたため、人命被害はなかった。ムン署長は、前日も落下物が1つあったことを明らかにした。前日午後のブリーフィングで施工会社の現代産業開発は、「30分単位の観測の結果、さらなる崩壊の可能性は小さい」と発表していた。現代産業開発の行った崩壊擁壁計測安全診断は、16日午前のブリーフィングで発表される予定だ。

 11日午後3時46分ごろ、新築工事中の光州花亭アイパークマンション201棟の23~38階の外壁が崩れ、28~34階で作業していた6人の下請け労働者が行方不明になった。14日午後6時49分ごろ、地下1階の階段の手すり付近で埋まっていた60代の労働者が遺体で発見された。残る5人は捜索中。

キム・ヨンヒ、キム・ユンジュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1027442.html韓国語原文入力:2022-01-15 18:20
訳D.K
15日午後、光州広域市西区花亭洞の新築マンション崩壊事故の現場近くで、光州西部消防署のムン・ヒジュン署長が行方不明者の救助作業について説明している=キム・ヨンヒ記者//ハンギョレ新聞社

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