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イ・ナギョン元首相「与党1位候補の側近逮捕…政権継承の危機」

登録:2021-10-06 06:09 修正:2021-10-06 06:56
「イ・ジェミョン京畿道知事、『責任は言葉ではなく行動で』と述べた」
共に民主党のイ・ナギョン大統領選予備選候補(元首相)が5日、ソウル市中区のソウル市議会議員会館で記者会見を開き、ソウル地域の公約を発表している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 共に民主党の大統領選予備選候補のイ・ナギョン元首相は5日、「大庄洞(テジャンドン)開発の不正疑惑」でユ・ドンギュ元城南(ソンナム)都市開発公社企画本部長が逮捕されたことについて、「与党1位候補の側近が逮捕された。大庄洞捜査がこれからどのように展開するか分からない」と述べた。イ・ジェミョン京畿道知事を「不安要素を抱える候補」と規定し、攻勢を強めている。

 イ元首相は同日、ソウル市議会で記者会見を開き、「1位候補の危機は民主党の危機であり、政権継承の危機だ」として、このように述べた。「今のように不安な状態では大統領選挙で勝利できない」とし、「そのような人物(ユ・ドンギュ元本部長)と行政を行った候補が国政をうまく運営できるだろうか」とし、イ・ジェミョン知事を正面から攻撃した。さらに「民主党が大庄洞の泥沼に陥らないことを願っている。迅速かつ徹底した真相究明と国民の目線に合わせた対処が急がれる」と強調した。

 イ元首相は記者会見後に記者団に対し、「韓国電力の職員が収賄をしたら、大統領は辞任するのか」というイ知事の発言について、「城南都市開発公社企画本部長と城南市長の関係が韓電の職員と大統領の関係に例えられるものなのか」と批判した。これに先立ち、同日午前、「仏教放送」(BBS)のラジオ番組のインタビューでも「あの方(イ知事)は巡回予備選挙の広報映像で『責任は言葉で負うものではなく、行動すること』と述べた」とし、「それはどういう意味かを考えている」と述べた。イ知事がユ元本部長の逮捕については、「管理責任がある」と遺憾の意を表明しながらも、野党の辞退要求を一蹴したことを遠まわしに批判したものだ。

 イ元首相は、京畿道(9日)、ソウル(10日)での巡回予備選挙、第3次国民・一般党員選挙人団(第3次スーパーウィーク)投票を控え、「大庄洞疑惑」を積極的に取り上げている。「大庄洞疑惑」が首都圏と中道層の投票に影響を及ぼすという判断によるものだ。ただし、現在捜査が進行中であるうえ、民主党の「ワンチームムード」を損なうという批判を受ける可能性もあるため、疑惑について具体的に言及するよりは「イ・ジェミョン=不安要素を抱える候補」という点を浮き彫りにしている。イ元首相陣営所属のある議員は「これまでイ知事側のネガティブ・フレームにかかり、言うべきことをちゃんと言えなかった」とし、「捜査中であるため、これをはっきりと言うよりも、イ知事が公人として明確に解明すべき問題という趣旨で疑惑について言及している」と説明した。

シム・ウサム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/1013887.html韓国語原文入力:2021-10-05 20:41
訳H.J

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