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韓国軍、潜水艦発射弾道ミサイルの水中試験発射に成功

登録:2021-09-07 20:28 修正:2021-09-08 00:32
世界8番目のSLBM保有国が目前
島山 安昌浩艦=韓国海軍提供//ハンギョレ新聞社

 韓国軍が最近、海軍の潜水艦に国産潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載し、水中試験発射に成功した。

 韓国軍消息筋は7日、聯合ニュースに「海軍潜水艦『島山安昌浩艦』からSLBMを発射する非公開の水中射出試験が、国防科学研究所(ADD)主管で1日に初めて実施された」とし、「成功したと聞いている」と伝えた。試験発射に成功したとすれば、韓国は米国、ロシア、英国、フランス、インド、中国、北朝鮮に続き世界8番目のSLBM保有国になる。軍はさらに1~2回の非公開試験発射を実施した後にSLBMを量産し、実戦配備するとみられる。軍は昨年末のSLBM地上射出試験に続き、バージ船を利用した水中射出試験を成功裏に実施し、今回の潜水艦搭載水中試験発射に臨んだとみられる。北朝鮮はSLBMのバージ船を利用した水中射出試験には成功したが、まだ潜水艦に搭載した状態でに水中試験発射はできていないと知られている。

 実戦配備されるSLBMは、先月13日に就役した海軍初の3000トン級潜水艦である島山安昌浩艦(KSS-3)に搭載されるとみられる。海軍は公式には発表していないが、この潜水艦にはSLBM発射管が6つのコールドローンチ(coldlaunch)方式の垂直発射台を備えていると知られている。軍は今回の試験発射を通じてSLBMの核心であるコールドローンチ技術を最終点検する計画だ。コールドローンチとは、潜水艦の発射管から空気の圧力でミサイルを水の外に押し出した後に空中でエンジンを点火する技術だ。SLBMは潜水艦で監視網を避けて移動した後に発射できることから、“ゲームチェンジャー”になると評価されている。

 ただし国防部は「単位戦力の個別的事項は、保安上発表することはできない」として、公式確認はしていない。だが2日に国防部が発表した2022~2026年国防中期計画によれば「海上から地上の戦略標的を破壊できるよう精密打撃が可能な中型潜水艦を持続的に確保し、戦略的抑止力を強化する」と明らかにしている。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1010739.html韓国語原文入力:2021-09-07 10:50
訳J.S

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