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韓国初の3000トン級潜水艦「島山安昌浩艦」就役…敵を不意打ちできるSLBM搭載

登録:2021-08-13 20:46 修正:2021-08-14 09:37
世界で8番目の3000トン級潜水艦保有国に
韓国が独自に設計・建造した3000トン級の島山安昌浩艦の乗組員が両舷に並び就役式の記念撮影をしている=韓国海軍提供//ハンギョレ新聞社

 韓国が独自技術で設計・建造した海軍初の3000トン級潜水艦「島山安昌浩艦」(KSS-3)が13日就役した。海軍は公式に発表していないが、この潜水艦には敵を不意に威嚇可能なため「ゲームチェンジャー」と言われる潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が6機も搭載されていて、朝鮮半島有事時には重要な「戦略的役割」を担うことになるとみられる。

 海軍はこの日出した報道資料で「同日午前、慶尚南道巨済(コジェ)の大宇造船海洋玉浦造船所で、ヤン・ヨンモ潜水艦司令官、パク・トゥソン大宇造船海洋造船所長らが参加した中、潜水艦の引き渡しと就役式を進めた」と明らかにした。

 この日の行事でヤン・ヨンモ司令官は「島山安昌浩艦は海洋強国大韓民国を後押しする強い海軍力の象徴であり、核心軸であり、海に向けた私たちの夢とビジョンを明らかにする戦略資産」と紹介し、「存在するだけでも脅威を与える戦略的な意味を持ち、我々の海を頼もしく強固に守るだろう」と話した。島山安昌浩艦は今後1年間、戦力化訓練を通した作戦遂行能力評価を経た後、2022年8月頃に実戦配備される予定だ。この日艦艇の引き渡しが終わった直後に、島山安昌浩艦のマストには正式就役を知らせる就役旗が掲揚された。

 同日ヤン司令官が明らかにした通り、3000トン級の潜水艦は海軍がこれまで運用してきた他の潜水艦とは質的に異なる戦略的意味を持つ。敵に不意に脅威を与え、場合によっては「2次攻撃」を加えられる潜水艦発射弾道ミサイルを搭載できるためだ。こうした戦略的重要性のためか、北朝鮮も2019年7月に3000トン級と見られる潜水艦の外観を公開し、同年10月初めには「自衛的国防力強化の一大事変」と称した潜水艦発射弾道ミサイル「北極星-3型」発射を試み、成功した。これまで海軍が運用してきた張保皐-1(張保皐艦)と張保皐-2(孫元一艦)は、それぞれ1200トン級と1800トン級だった。

 島山安昌浩艦は長さ83.5メートル、幅9.6メートル、水中最大速力は20ノット(時速37キロメートル)であり、搭乗人員は50人余り。海軍はこの艦の戦略的意味について「機雷、魚雷、誘導弾など多様な武装が搭載でき、地上の核心標的に対する精密打撃能力を保有し、有事の際には戦略的打撃任務も遂行できる」という程度の言及にとどめた。島山安昌浩艦の就役により、韓国は米国・英国・フランス・日本・インド・ロシア・中国に続き8番目の3000トン級超え潜水艦の独自開発国になった。

キル・ユンヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1007583.html韓国語原文入力:2021-08-13 13:29
訳J.S

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