「なぜ新婦はバービー人形の箱みたいな控え室にいなきゃならないの？」
「新婦はなぜバービー人形の箱みたいな控え室にいなきゃならないのでしょうか」
不快だが「面倒な人だと思われたくなくて」、あるいは漠然と「伝統だから」と従っていた韓国の結婚・葬儀文化。喪主を務めるのは男性だけであったり、父親が娘の手を引いて新郎に渡したりと、依然として家父長的で性差別的な要素があちこちに現れている。結婚・葬儀の本質的な意味は生かしながらも、悪習とは決別する方法はないだろうか。
ソウル市性平等活動支援センターが「これからは変えるべき儀礼文化・市民エッセイ公募展」を行い、6日に受賞作21編を発表した。本紙が受賞者のエッセイを読んだ結果、結婚式で女性を結婚の「主体」ではなく、嫁に行かせる「客体」として扱う文化は変わっていなかった。これは年齢に関係なく不快感を与えていた。娘の結婚式を行ったある70代の父親が、娘の手を新郎に渡す時に感じた不快な感情も紹介された。
「娘が結婚式を挙げました。娘は『私が新郎に品物のように渡されるみたいだった』と言っていました。新郎新婦とも成人なのに、新婦の父親が新郎に娘の手を渡すのは男性中心の家族文化に基づいた行為だという気がしました。娘は自分の意志で結婚『する』のであって、『嫁に行かせる』対象ではありません」（優秀賞Kさん＝72・麻浦区）
慣習を破り、新婦の受け身の姿から脱した友人の爽快な事例についての紹介もあった。
「人形のようにきれいに着飾って控え室に閉じこめられて座っている新婦と、来賓の応対に余念がない新郎の姿。結婚式の花であり主人公は花嫁だとおだてる司会者に応えるように恥ずかしそうに笑ってみせる新婦。受け身の姿が結婚を迎える新婦の当たり前の美徳だと思っていた。（中略）これまでなぜこのような考え方をできなかったのか。息の詰まるバービー人形の箱のような新婦の控え室を蹴って出てきた私の友人が誇らしかった」（特別賞Yさん＝29・龍山区）
葬式の場合、女性には訃報を作成したり、遺影を持つことも禁止されていた。男性の家族とは差別的に扱う部分だが、なぜそうするのか、誰一人としてはっきりと理由を説明できないという。
「葬儀場から、訃報を作るために息子さんに来てほしいと伝えられた。私たちは4人姉妹なので私が行くと言うと、ではお婿さんを送ってほしいという。私たち姉妹はみんな結婚していないので婿はいないと繰り返すと、『本当に息子も婿もいないのか』と言い『最近そういう家があるので自分たちも困っている』と言う。互助会の職員もやはり喪主を求めた。息子も婿もいないため長姉が喪主をすると言うと、『甥でもいらっしゃれば、その方が立つ方が形になります』と言われた」（優秀賞Kさん＝40・西大門区）
家族の誰よりも亡くなった祖母と近しい間だったので遺影を持ちたかったが、女性という理由だけで排除された市民の経験も紹介された。悲しみを分かち慰め合うという葬儀の基本的な意味すら、誤った慣習によって色あせてしまうことがあることを示す事例だ。
「叔父と父が弟に祖母の遺影を持つように言った。写真は孫が持つものだと。弟は私を見ながら『姉さんもいるのに…』と言ったが、叔父と父は私の方を見なかった。遺影は私が持ちたかった。何歩か歩くだけの、大したことではないかもしれない。でも孫が持つなら、祖母と一番長く一緒に過ごし、一番たくさん思い出がある私が一番ふさわしいのではないか」（最優秀賞Yさん＝33・鍾路区）
性平等活動支援センターのロリ・ジュヒ氏は「はじめはコロナで葬儀文化がどのように変わったかを点検してみようと、キャンペーンのレベルで公募展を開いた。やはり事が起きてはじめて悩む葬儀文化に対する不都合な事例が多いと予想していたが、点検してみると、葬儀だけでなく結婚文化も大きく変わっていないことが確認できた」と述べた。
同センターは6日から市民エッセイ公募展の受賞作を再構成した「ストーリー・カードニュース」を発行し、「これからは変えるべき儀礼文化」オンラインキャンペーンとコメントイベントを実施する。審査を通じて「ウィット・コメント賞」「感動コメント賞」「参加賞」を選定し、賞品も支給する。
訳C.M
