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再び光州地裁に立たされる全斗煥元大統領、2週間後に受ける処罰とは

登録:2020-11-17 06:15 修正:2020-11-17 08:39
故チョ・ビオ神父名誉毀損の罪で裁判 
光州民主化運動関連団体と市民団体、17日に合同会議
全斗煥被告が法廷に出廷した4月27日、光州市東区芝山洞の光州地方裁判所前で、5・18民主化運動の遺族が全斗煥を拘束せよと叫んでいる=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 故チョ・ビオ神父の名誉毀損容疑で裁判にかけられた全斗煥(チョン・ドゥファン)被告(89)の判決公判が2週間後に迫ったことを受け、裁判所や警察、光州民主化運動関連団体などが対策に乗り出した。

 5・18記念財団によると、5・18記念財団と光州市民団体などは17日に合同会議を開き、30日に予定されている全被告の法廷出席対応案を議論する。今回の合同会議には、これまで公式の立場を明らかにしなかったカトリック光州大教区の正義平和委員会(カトリック正平委)も出席する予定だ。

 先週、事前会合を開いた各団体は、今回の裁判で国民の関心を引く案と光州市民の謝罪要求意見を効果的に伝えるために、今回の会議で論議することにした。これらの団体は24日にカトリック正平委、25日に5・18団体、26日に光州市民団体の順で厳罰を求める声明を発表する一方、裁判当日には判決公判を無理なく進めるよう、光州地裁に最大限協力するという基本方針を立てた。裁判が終わった後は、判決結果に対する意見を明らかにする予定だ。

 ただし、最近光州・全羅南道で感染者の発生が相次いでおり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況によっては計画の変更を余儀なくされる可能性もある。5・18記念財団のイ・ギボン事務処長は「裁判当日、たとえ満足できない結果が出ても、5・18団体会員と光州市民が成熟した市民意識を示しながらも、効果的に意見表明ができる案を探している」と述べた。

 光州地裁と警察も、全斗煥裁判に備えている。光州地裁は新型コロナの感染拡大状況を考慮し、裁判が開かれる201号刑事大法廷(104席)の傍聴席の規模を73席に減らし、裁判を進める。このうち43席は5・18団体、被害者家族、メディアなどに優先的に割り当てられ、一般傍聴席は30席だ。一般傍聴席は携帯電話のショートメールで募集し、抽選で当選者を決める予定だ。傍聴を希望する一般人は26日午前10時から午後3時まで、ショートメールに氏名、生年月日、電話番号を入力し、1800~3251番に送信する。当選者の発表は同日午後6時、光州地裁ホームページに公告するか、個別に通知する。

 日本など一部外信も、今回の裁判に関心を示し、裁判を傍聴するために光州を訪れているという。

 光州地方警察庁のリュ・ジェヒョク警備交通課長は「今週から光州地裁などと全被告の警護対策を協議する予定だ。昨年3月と今年4月に全被告が訪問した当時の水準で対策が講じられるものとみられる」と述べた。

 全被告は自身の回顧録で、光州抗争当時、戒厳軍がヘリコプターから射撃するのを見たと証言したチョ神父について、「聖職者という名にふさわしくない破廉恥な嘘つきだ」と非難したとして、裁判にかけられている。検察は先月5日に開かれた結審公判で、全被告に懲役1年6カ月を求刑した。

キム・ヨンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/970149.html韓国語原文入力:2020-11-16 18:14
訳H.J

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