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正義連の後援金をめぐる問題提起にも、匿名の寄付金と新しい後援者相次ぐ

登録:2020-05-15 08:42 修正:2020-05-15 13:26
「頑張ってください」手紙やパン、餅なども届く 
正義連関係者「後援と応援が増えている」
木浦在住のキム・スヘさんが正義記憶連帯に送った瓊玉膏//ハンギョレ新聞社

 「数多くの憶測と誤解でどれほど大変か、心中お察しします。正義記憶連帯(正義連)のために頑張っておられる職員の皆さんでお飲みください。頑張ってくださいね」。木浦(モッポ)在住のキム・スヘさんは、こうした内容の手紙とともに漢方薬の「瓊玉膏」を最近、正義記憶連帯の事務室に送った。キムさんは手紙に「私は少額を後援する会員に過ぎないが、心配になり、少しでも力になればという思いで応援メッセージを送った」と記した。

 正義連の後援金の使用先の問題をめぐり、保守陣営の攻勢が続く中、日本軍「慰安婦」問題解決を望む人たちが正義連に応援の贈り物や寄付金で連帯の手を差し伸べている。地方在住の人たちはパンや餅などを宅配で送っている。光州(クァンジュ)に住むある市民は「五月おにぎりパン」を送った。これに先立ち、13日朝には、名前を名乗らないある男性が、ソウル麻浦区(マポグ)の正義連事務室の門を叩いた。彼は無言で活動家に封筒を渡した。後援金だった。寄付金領収書を発行しようとする実務者に、彼は「信じているから寄付金領収書は要らない。今度は食事もご馳走する」と言い、領収証を受け取らなかった。約1週間にわたり緊張の連続だった実務者たちは、彼が去った後、涙を流したという。

 新規後援も相次いでいる。最近、正義連の後援口座には「頑張ってください」や「堂々としてくださいね」、「応援します」などの送金メッセージと共に寄付金が届いている。正義連関係者は14日、「後援をやめる人も、新しく加入する人もいるが、議論になってから後援金は増えている」と話した。13日に開かれた水曜集会でも「インターネット後援方法が分からないから、直接後援する」として、現金を渡そうとした高齢の市民もいた。同日、正義連が主催する水曜集会のYouTubeの生中継にも、寄付の意向を示す書き込みが多数あった。様々なコミュニティにも、正義連への後援を始めたという投稿が相次いでいる。

光州在住の市民が正義記憶連帯に送った「五月おにぎりパン」//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」問題解決に向けて努力してきた日本の市民団体も連帯の声明を発表し、正義連を後押しした。「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」(全国行動)は、慰安婦被害生存者のイ・ヨンスさんの記者会見内容に触れ、「30年間、被害事実の認定と心からの謝罪、それに基づく賠償、たゆまぬ真相究明と教育等の再発防止策が求められてきたにもかかわらず、未だその声に応えることが出来ていない日本政府にこそ、被害者をこのような状況にまで追い詰めた責任がある」と指摘した。

ペ・ジヒョン、東京/チョ・ギウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/944961.html韓国語原文入力:2020-05-14 22:10
訳H.J

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