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大統領府、南北鉄道・道路事業に関する対米協議「良い結果が出てくるだろう」

登録:2018-10-18 21:22 修正:2018-10-19 07:53
キム・ウィギョム大統領府報道官、「韓米共助の亀裂」論議に 
「米国側と緊密に協力している」として肯定的展望 
対北朝鮮制裁違反論議に関する韓米調整は終えたもよう 
 
チョ・ユンジェ駐米韓国大使 
「南北関係のレバレッジは朝鮮半島非核化にとって外交資産」
7月20日、東海線鉄道南北連結区間の共同点検のために訪朝した東海線点検団がカムホ駅の線路を調べている=統一部提供//ハンギョレ新聞社

 南北の鉄道・道路連結着工式計画をめぐり「韓米共助の亀裂」論議が起きている中で、韓国政府は米国との緊密な協議を通じて肯定的結果を予想していると18日明らかにした。

 キム・ウィギョム大統領府報道官はこの日ブリーフィングで、南北が鉄道・道路の連結と現代化のための着工式を11月末~12月初めに進めることで合意したことと関連して「米国側と緊密に協力しており、良い結果が出るだろう」と話した。

 これに先立って、南北が今月15日に高官級会談を持ち、鉄道・道路関連着工式を11~12月に実施することで合意すると、米国務省はマスコミの論評要請に応えて「南北関係の改善は、北朝鮮の核プログラム解決と別には進展できない」と明らかにした。米国務省は特に「すべての国連加盟国が、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議にともなう特定品目の取引禁止を含む国連制裁を忠実に履行することを望む」と明らかにし、「韓国政府が米国よりスピードを上げている」という憂慮を示したという解釈を生んだ。また17日には、偶然にもチョ・ユンジェ駐米韓国大使とハリー・ハリス駐韓米国大使が、それぞれワシントンとソウルの行事で「南北関係と非核化が常に機械的に同じ速度で動くことは困難」、「南北対話と北朝鮮の非核化が連係して、韓国と米国の声が一致しなければならない」として相反するような発言をしたため、「韓米共助の亀裂」論議を増幅させた。

 しかし、大統領府が「良い結果が出るだろう」と明らかにしたことは、南北の鉄道・道路連結および現代化の着工式と関連した制裁違反論議に対して、韓米の調整が済んでいるという意味だと解説される。キム報道官は前日、韓米共助の亀裂に対して懸念を提起した韓国国内のマスコミに対して「憂国忠誠は十分に理解するが、もうそろそろ心配はやめてほしい」と話したことがある。南北関係の進展の速度について、韓米が100%の意見一致を見せることはできなくとも、韓国政府が「相互配慮と共助の枠組み」内で米国との協議を通じて南北首脳間の合意履行に自信を持っているという意味と見られる。

 東・西海線の鉄道・道路連結のための着工式は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が先月平壌共同宣言で「年内」と時点に釘をさして合意した事項だ。

 この計画の履行時に対北朝鮮制裁違反が発生する可能性と関連して、外交部は16日「対北朝鮮制裁の枠組みを遵守するという原則の下に推進されている」として「米国などと緊密に協議してきており、今後も協議を続けていく予定」と明らかにした。政府はまた「南北関係が朝米交渉より多少先んじる場合、韓国が朝米関係の促進者の役割を果すことができる」(チョ・ユンジェ駐米大使、16日)という基調で米国と協議してきたと知らされた。チョ大使は17日、ワシントンでの特派員懇談会でも、南北関係と朝米関係の速度差に対する米国国内の警戒感に対して「南北関係の進展を通じて積み上げている対北朝鮮レバレッジ(テコ)は、朝鮮半島の非核化と平和定着にとって重要な外交資産になりつつある」と話した。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員、キム・ボヒョプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/866344.html韓国語原文入力:2018-10-18 15:41
訳J.S

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