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ハリス駐韓米国大使「南北対話、非核化と連係…韓米の声を一致させるべき」強調

登録:2018-10-17 23:41 修正:2018-10-18 07:15
峨山政策研究院など座談会で基調演説
ハリー・ハリス駐韓米国大使=駐韓米国大使館提供//ハンギョレ新聞社

 ハリー・ハリス駐韓米国大使が17日「南北関係と対話は非核化と連係しなければならず、韓国と米国の声が一致していなければならない」と強調した。ドナルド・トランプ米行政府の基本的立場だが、南北が11月末~12月初めに鉄道連結着工式を開くことで合意するなど、平壌共同宣言の履行に速度を上げる中で出てきた発言であるため目を引く。

 ハリス大使はこの日午前、峨山(アサン)政策研究院が米国のウッドロー・ウィルソンセンターとの共催でソウルで開いた専門家座談会の基調演説で「文(在寅)大統領と現政権が、南北関係の改善を優先していることを知っている」としながら、このように話した。彼は韓米共助の重要性に言及し、「そうしてこそ私たちが共同の目標を達成する可能性が最大になりえるだろう」と話した。解釈によっては、この間の文在寅(ムン・ジェイン)政府の対北朝鮮アプローチと関連して、米行政府側から出た言及のうち公開的になされた最も直接的な“不満”の表示とも見られる発言だ。3回目の南北首脳会談に先立ち、ポンペオ長官がカン・ギョンファ外交部長官に対し、南北軍事合意書に関連して自身が事前に十分に説明を聞けなかったことについて問題提起し、論議が起きた。外交部は当時、国防当局・大統領府-ホワイトハウス間のチャンネルで、十分協議した事案だと説明していた。それでも米国の官民では、文大統領の“条件付き”制裁緩和の必要性の主張、および南北関係改善の動きに対して不快感を隠さなかった。

 16日からソウルで第10次韓米防衛費分担特別協定(SMA)締結のための第8回会議が進行している中で、ハリス大使は「ドナルド・トランプ大統領が、米国は韓国との同盟を重視し、したがって両国政府が協力し公正な協定をすべきだと強調した」とも話した。さらに「交渉を早く終わらせることが、両国の国益に符合することであり、堅固な同盟を通じて北朝鮮の非核化に向けて手を取り合って進まなければならない」と明らかにした。両国が今回の会議で接点を探し、年内妥結に至るかが注目される。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/866163.html韓国語原文入力:2018-10-17 13:53
訳J.S

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