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釜山市民団体「取り戻した労働者像、再び立てる」

登録:2018-07-04 23:20 修正:2018-07-05 06:46
釜山東区庁、強制撤去後34日ぶりに労働者像を返還 
市民団体「謝罪なき日本の総領事館前に再び立てる」
4日、釜山国立日帝強制動員歴史館前で市民団体が強制撤去された労働者像を返還された後、記者会見を行った=釜山/キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

 釜山の市民団体が、5月に日本総領事館近隣から強制撤去された強制徴用労働者像の返還を受けた。

 「積弊清算・社会大改革釜山運動本部 強制徴用労働者像建立特別委員会」(建立特別委)は4日、国立日帝強制動員歴史館から労働者像の返還を受けた後、記者会見を行い「再び釜山市民と共に力を集めて労働者像を日本総領事館前に立てる」と明らかにした。建立特別委は「文在寅(ムン・ジェイン)政府は、これ以上労働者像の建立を邪魔するな。政府がすべき仕事は、過去に積弊勢力が結んだ不合理で屈辱的な日本軍“慰安婦”合意(12・28合意)と韓日軍事情報保護協定を直ちに廃棄することだ。戦争犯罪など、日本の謝罪を受け取るだろう」と主張した。建立特別委は「12・28合意破棄、韓日軍事情報保護協定廃棄、労働者像建立、強制徴用大討論会などの活動により、市民と共に労働者像の建立に力を集める。謝罪なき日本の総領事館前に必ず労働者像を立てる」と強調した。建立特別委は、まず強制撤去の過程で破損した労働者像を修理することにした。

 これに先立って建立特別委は5月1日、釜山東区草梁洞(チョリャンドン)の日本総領事館前に労働者像を設置しようとしたが、これを阻もうとする警察ともみあいの末に、日本総領事館前の平和の少女像から40メートル余り離れた歩道上に労働者像を設置した。また、管理を受け持った管轄区庁は5月31日、労働者像を強制撤去し、国立日帝強制動員歴史館「響きの部屋」に臨時保管した。

 建立特別委は、強制撤去当日に行政代執行費用を納め労働者像を取り返そうとしたが、区庁側は労働者像の返還について行政安全部に担当責任解釈を要請し、先月19日に労働者像を返すと話した。建立特別委は、東区と警察を職権乱用、職務遺棄などの疑惑で検察に告発した。続いて今月2日に行政代執行費用を納付し、この日労働者像の返還を受けた。

 釜山東区は「日本総領事館前に労働者像を再び設置すれば、道路法により戒告抜きに強制撤去する」と予告した。

釜山/キム・ヨンドン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/851862.html韓国語原文入力:2018-07-04 14:46
訳J.S

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