検察が、国家情報院から特殊活動費を上納された疑惑が持ち上がっている朴槿恵(パク・クネ)前大統領を26日に訪問し、調査を進めることにした。
ソウル中央地検特殊3部(部長ヤン・ソクチョ)は26日午前10時に朴前大統領が収監されているソウル拘置所を訪問して調査することにしたと発表した。朴前大統領が獄中で調査を受けるのは今回が6回目で、これまで朴前大統領が調査を受けた「臨時取調べ室」で調査が行われる。(この場所は)もともと職員の事務室として使われていたが、検察は朴前大統領拘束後の今月4月、ここで5回にわたって訪問調査を進めた。これに先立ち検察は今月22日、検察出頭を通知したが、朴前大統領が健康上の理由で応じなかったため、結局訪問調査を選んだ。
今回の検察の捜査は、国情院特殊活動費の上納疑惑に焦点が当てられる予定だ。朴前大統領は2013年5月から昨年7月までナム・ジェジュン、イ・ビョンギ、イ・ビョンホ元国情院長らから毎月5000万ウォン(約500万円)から多くは2億ウォン(約2千万円)ずつ、合わせて38億ウォン(約3億8千万円)の特殊活動費を受け取ったものと疑われている。裁判を拒否している朴前大統領が「政治弾圧」を掲げて、検察の捜査に応じない可能性も排除できない。