朴槿恵、健康を理由に出廷拒否
裁判部、欠席裁判の続行有無を28日に決定
国選弁護人「面会一度もできていない」
朴支持者「命を差し出せ」脅迫
朴槿恵(パク・クネ)前大統領が「裁判拒否」を宣言してから42日ぶりの27日、裁判が再開されたが、朴前大統領はついに法廷に出て来なかった。いっせいに辞任した朴前大統領の弁護団の代わりに選任された国選弁護人だけが初めて法廷に出てき、裁判部は朴前大統領抜きで審理を続けるかを28日に決めると予告した。
■裁判所「正当な欠席理由ではない」
ソウル中央地裁刑事22部(裁判長キム・セユン)はこの日午前10時、朴前大統領の裁判を開いたが、被告人欠席で23分で審理を終わらせた。裁判所は「(朴前大統領が)今朝、健康上の問題で出席が難しいとし欠席理由書を提出した。拘置所が送ってきた報告書によれば、腰痛の経過を見ていて、膝のむくみで鎮痛剤を処方され、一日30分程度室外運動をしているという」として「(拘置所側が)本人が出席しないという意志を明確にしており、前職大統領である点を考慮すれば引致(強制的に連れてくること)は極めて困難と明らかにした」と話した。裁判所はさらに検事と弁護人に対して「欠席公判(刑事裁判)について別途の意見があるか」と尋ねたが、双方とも特別な意見を明らかにしなかった。
この日午前10時6分から20分まで休廷した後、再び法廷に出てきた裁判部は「朴槿恵被告人は召喚通知を受けても欠席理由を出して出席せず、拘置所の報告書によれば正当な理由があるとは判断できない」と明らかにした。さらに「(朴前大統領が)今後も出席を拒否し続けても(被告人抜きで)公判を進行でき、その場合には防御権行使の不利益がありえることを説明し、その後も拒否を続けるならば、その時に再び(裁判部が)合議で公判の進行を判断することが妥当だ」と付け加えた。裁判部は28日午前10時に開く公判にも朴前大統領が出廷しなければ、その場で欠席公判を進めるか否かを決めると明らかにした。
すでに朴前大統領は10月16日の裁判で「政治的な外圧と世論の圧力にも、ひたすら憲法と良心に従った裁判をするという裁判部への信頼が、私には意味がないという結論に至った」として、裁判拒否を宣言している。健康上の理由ではない事実上「拘置所内政治闘争」を宣言したことなので、朴前大統領が裁判に出廷する可能性は大きくない。一方、裁判部は朴前大統領弁護団の辞任後に直ちに国選弁護人5人を選任し、チェ・スンシル氏のみを出廷させてサムスンわいろ疑惑を審理するなど、共犯の1審宣告を継続したという点を考慮すれば、結局欠席公判が進行されるものと見られる。
■朴前大統領に会えなかった国選弁護人
この日の法廷には、10月25日に選任された朴前大統領の国選弁護人団が初めて姿を見せた。朴前大統領の国選弁護人は、チョ・ヒョングォン(62・司法研修院15期)、ナム・ヒョヌ(46・司法研修院34期)、カン・チョルグ(47・司法研修院37期)、キム・ヘヨン(39・司法研修院37期)、パク・スンギル(43・司法研修院39期)弁護士で、全員がソウル中央地裁の国選専門担当弁護士だ。チョ弁護士は1986年に弁護士として開業した後、環境部法務担当官、国家人権委員会法務官などを務め、2006年からソウル中央地裁国選専門担当弁護士を受け持っている。
チョ弁護士はこの日の裁判で「11月3日、13日、20日に面会を望む趣旨の書信を送った。最初の書信に対しては『面会しない』という意を伝達されたが、残りの書信に対しては特別な意見はなかった」として、朴前大統領に一度も会えなかったと明らかにした。裁判が終わった後、チョ弁護士は記者団に「(裁判の)進行状況などは(朴前大統領に)今後も申し上げる予定」とし「従前の弁護人の弁論内容が乱れない範囲で、被告人の利益のために最善を尽くす」と話した。
この日裁判所に出てきた朴前大統領の支持者たちは、国選弁護人に「命を差し出してしてください、国を生かすために」 「歴史の罪人になるな」と叫びもした。朴前大統領の支持者らと取材陣が押しかけると、国選弁護人は裁判所関係者の保護を受けて裁判所を抜け出た。
訳J.S
