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小鹿島のハンセン病患者を救った金髪の修道女に小学生が献上曲

登録:2016-07-21 08:38 修正:2016-07-21 22:33
全州マンス小5年のバン・ディップル君が作曲 
ハンセン病患者を40年助けた二人の修道女の人生称える

世間に見捨てられた孤独な島、小鹿島(ソロクト)
ある冬の日、金髪の修道女がやって来た
皮が腐り骨が溶け、手足がない患者
素手で世話をしながら一生を共にした
花のような修道女は白髪のおばあさんになり
絶望の島は希望の島になった

バン・ディッブル君とマリアンヌ修道女=バン・ドクジン教授提供//ハンギョレ新聞社

 全羅南道高興(コフン)郡の小鹿島でハンセン病患者に40年寄り添ったオーストリアの二人の修道女、マリアンヌ・ステガーさん(82)とマーガレット・ピサレクさん(81)の献身的な人生を歌にした曲が18日、映像で公開された。歌を捧げたのは、小学生のディップル君(11、全羅北道全州マンス小5年)。

 献上曲「小鹿島のおばあさん天使ーマリアンヌとマーガレットのための歌」の5分の映像は、1部「修道女たちの人生と歌」、2部「作曲過程と献上場面」からなる。バン君の父、バン・ドクジン又石(ウソク)大教授が作詞し、バン君が曲をつけた。バン君は幼稚園に通う頃に『小鹿島の大きなおばあさん、小さなおばあさん』という童話を読み、修道女に手紙を書いたのがきっかけとなって曲を作った。バン君は先月4日、小鹿島を訪れ、マリアンヌ修道女に楽譜と楽譜杯を直接贈呈した。マリアンヌ修道女は小鹿島病院開院100周年を迎え、高興郡の招待で4月に来韓したが、6月初めに出国した。マーガレット修道女は、軽い認知症の治療で療養所にいるため韓国に来れなかった。

 だが、その当時はCDの用意が間に合わず歌を聞けなかった。先月16日、バリトンのオ・ヨファン元全北大兼任教授の歌声で録音作業を終え、父のバン教授が献上の映像を制作してユーチューブなどに公開した。バン君は「修道女たちの美しい人生が歌の翼に乗って世界中に響き渡ってほしい」と話した。

 バン教授は贈呈用CDを作って一部をオーストリアに送り、小鹿島の聖堂にも300枚を寄贈した。法務部は先月8日、二人の修道女に名誉国民証を授与した。

パク・イムグン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-07-20 20:07

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/753203.html 訳Y.B

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