ソンワンジョン・リストに残る7人
イ秘書室長「かかってくる電話は全部受ける」と弁明
ソン前会長、自殺前にキム前秘書室長自宅周辺を徘徊
ホン・ジュンピョ、ユ・ジョンボク、ソ・ビョンスの国会出席
新政治民主連合はセヌリ党と交渉中
李完九(イ・ワング)首相が20日辞意を表明したことで、いわゆるソンワンジョン・リスト事件に関連する疑惑の焦点は、キム・ギチュン前大統領秘書室長とイ・ビョンキ現秘書室長に移ろうとしている。ソン・ワンジョン前京南企業会長と親しい間柄だとする指摘を一蹴してきた2人が、最近1年間にソン前会長とそれぞれ140回と40回以上も電話で話していたことが分かり、疑惑が膨らんでいるためだ。
キム・ヨンロク新政治民主連合首席報道官は21日、国会で記者会見をし、「ソン・ワンジョン前会長が最近1年間、イ・ビョンキ秘書室長に140回以上も電話をした事実が分かった」とした上で、「イ室長が駐日大使と国家情報院長を経て大統領府秘書室長に席を移す期間に及ぶ着・発信記録は、2人の関係を気がかりにさせる」と述べた。
これに対しイ室長はハンギョレとの電話通話で「私は知らない人が電話をかけてきても受け取る」と釈明し、「最近のソン前会長との電話は(京南企業に対する検察)捜査と関連した内容だった」と明らかにした。イ室長はさらに「ソン前会長に自分が潔白で世間に誤解があるなら、検察捜査に堂々と臨んで事実を明らかにするほうが良いと伝え、(私は)検察に影響を及ぼすことができないという点を明確に説明した」と付け加えた。
イ室長はソンワンジョン・リストに載った8人のうち唯一、授受金額が明示されていない。だが、李完九首相が辞意を表明した理由のなかに、捜査対象となる人が捜査報告を受ける立場にあることが問題になっていたため、イ室長も大統領府民政首席室等を通じ捜査の進行状況を把握できるという点で、秘書室長職を維持していることが問題にされそうだ。
また、10万ドルを授受した疑いをもたれているキム・ギチュン前大統領府秘書室長も「秘書室長になった後にソン前会長に会ったことはない」と話していたが、秘書室長だった2013年のワークアウトを前後してソン前会長との2度の晩餐記録が出てきたのに続き、最近まで40回以上も通話したという検察捜査内容の一部が伝えられ、嘘の釈明をしたのではないかと指摘されている。また、ソン前会長が自ら命を絶つ前、キム前室長の自宅近所をうろついていたという警察の記録も出てきた。
野党は「側近を通じて1億ウォンを渡した」という具体的な陳述がされたホン・ジュンピョ慶尚南道知事と、それぞれ3億ウォンと2億ウォン授受疑惑があるユ・ジョンボク仁川市長とソ・ビョンス釜山市長に対し、国会安全行政委員会への出席を要求している。また、7億ウォン授受の疑いがあるホ・テヨル元大統領府秘書室長に対しても国会運営委員会への出席を要求している。野党はソン前会長が2億ウォンを渡したと名指ししたセヌリ党のホン・ムンジョン議員に対しては、まだ特別な要請をしていない。
ホン・ジュンピョ知事は21日、道議会に参加して関連事実を否定し、「好ましくないことに関わったということだけでも重ねて申し訳ないと思う」と述べた。これに先立ちホン知事は、この日の出勤途中に進退を尋ねる記者の質問に「(任命職でない)選出職で裁判が確定する前に去就表明をする人がいるのか」と答え、「その話をするのは不快だ」と言い切った。
韓国語原文入力:2015-04-21 22:08