中南米4カ国歴訪のためペルーに滞在している朴槿恵(パク・クネ)大統領が、現地で李完九(イ・ワング)首相の辞意表明の報告を受けた後、「残念であり、首相の苦悩を感じる」との首相を擁護するような反応を示した。朴大統領は、自分が任命した首相がもたらされた混乱と国政空白などについて、今回も謝罪や遺憾を示さず、問題は政界にあり「他人のせい」のような態度を繰り返した。
朴大統領は韓国時間21日午前5時30分頃、ペルーのリマでミン・ギョンウク報道官を通じて、約200文字の短いメッセージを発表した。「残念だ」という所感表明の直後は、「国論分裂」と「経済再生の足を引っ張る」状況に対する憂慮が続いた。また、国会には、今回の事案と関係のない「民生法案処理協力」を要請した。与野党が口を揃えて李首相の辞任を要求したのに、まるで国会が法案処理は後回しにしたまま「ソンワンジョン・リスト」をめぐる政争を繰り広げているという認識を示唆したのである。
自らの人事や政策決定の誤りをなかなか認めない朴大統領のこのような態度は、政府発足直前から現在までの2年4カ月間で、数えきれないほど繰り返されて来た。キム・ヨンジュン、アン・デヒ、ムン・チャングク首相候補者などが辞退に追い込まれた時も、今回同様「他人のせい、制度のせい」という認識を示した。朴大統領は昨年6月30日、アン・デヒ、ムン・チャングク候補者が相次いで候補を辞退したことを受け、チョン・ホンウォン首相の留任を発表しながら「身辺調査式、世論裁判式の批判が繰り返されて」おり、「国政空白と国論分裂をこれ以上放置することはできない」と述べるなど、メディアと聴聞会方式のせいにした。野党代表時代に公聴会の検証を強化したのは、ほかでもなく自分自身であり、大統領になって首相を人選したのも自分なのに、朴大統領は、その部分については、特別な遺憾表明もしなかった。これに先立ち、朴大統領は2013年初めの大統領職引継ぎ委員会時代にも、キム・ヨンジュン首相候補者が不動産投機疑惑などで候補辞退に追い込まれると、「このような身辺調査が続くと、誰が首相候補を引き受けるだろうか」と不満を表わした。
韓国語原文入力: 2015-04-21 20:37