ソウル市庁前のソウル広場に設置されたセウォル号事故追慕リボンを傷つけ、物議をかもした「西北青年団再建準備委員会」(再建委)が28日、当初予告した通りソウル中区乙支路(ウルチロ)3街のソウル青少年修練館で会員50人余りを集めて再建総会を強行開催した。修練館側から内部規定を挙げて行事前日にこれを不許可とし、行事場所は予告した修練館3階講堂ではなく1階のカフェテリアになった。
西北青年団再建委関係者らはこの日、行事開始の一時間前である午後1時頃から修練館に来て修練館関係者たちと衝突した。 修練館側は3階講堂の入口ドアを閉ざし、入口には「西北青年団が創立総会行事として申し込んだ貸館は取り消された。積極的に協力してほしい」という内容の案内文を貼りだした。 チョン・ジンムン ソウル青少年修練館総括部長は「規定に則り貸館を取り消したので帰ってほしい」と話し、チョン・ハムチョル西北青年団再建委スポークスマンは「行事の一日前に取り消しとはなにごとだ」とし対抗した。 修練館3階講堂入口で十分間余り口論を行った再建委は、結局1階に降りた。
行事の開催予定時刻になり会員たちが集まってくると、西北青年団再建委側は修練館が運営する1階カフェテリアのテーブルと椅子を片づけ、行事を強行した。 修練館側職員が阻もうとしたが、多勢に無勢だった。一時小競合いが起きたが衝突を憂慮した警察が乗り出し、それ以上の暴力沙汰にはならなかった。ソウル中部警察署はこの日、修練館側の施設保護要請を受け、約80人の警察機動隊を現場に配置した。 西北青年団会員らは行事の進行を阻もうとした修練館職員に大声で「パク・ウォンスンの指示か」、「スパイじゃないのか」、「特殊部隊の味を教えてやる」とわめき散らした。
午後2時10分頃に始まった「再建総会」で彼らは当初予告した通り、かつて西北青年会の中央執行委員だったソン・ジン氏(95)を総裁に選任し、チャン・ギョンスン元国会副議長、キム・ドンギル延世大学名誉教授らを顧問に委嘱した。 再建委スポークスマン チョン・ハムチョル氏(41)は「救国決死隊長」になった。
再建委側は「従北左翼の反逆で累卵(不安定で危険な)の危機に瀕した我が祖国、大韓民国を救うため、西北青年団が憤然と立ち上がった」として「復古的でない、今日の状況に合致した行動様式と戦略で国民と共に自由民主主義を守護し、赤化統一を粉砕する救国運動を繰り広げる」と明らかにした。
修練館側は前日「実務担当者が“ソウル西北地域の青少年団体”のような団体だと思って許可を出した。 規定上、仕方ない」として行事の不許可を通知し、地下鉄2号線新堂(シンダン)駅近隣に代替会場を用意した。 だが、西北青年団再建委側は「こちらを貸館した同性愛団体の行事は修練館の設立趣旨に符合するのか。行事の前日になって貸さないというのは従北勢力の妨害工作」とし、行事の強行意志を明らかにしていた。