南北軍事会談が15日に44か月ぶりに開かれたが、南北が互いに異見を確認しただけで成果もなく終わった。これに先立つ13日に政府は第2回南北高位級接触の30日開催を北側に提案している。この日の南北軍事会談の結果が、第2回高位級接触にどんな影響を及ぼすのか注目される。
キム・ミンソク国防部代弁人はこの日、「今日午前10時から午後3時10分まで板門店(パンムンジョム)の我がほう地域にある“平和の家”で、非公開の南北軍事当局者接触が行われた」として、「我がほうの側からはリュ・チェスン国防部政策室長が首席代表を務め、北側からはキム・ヨンチョル国防委書記室責任参事兼偵察総局長が団長となった」と話した。
南北軍事当局が直接会って懸案を議論したのは、2011年2月に南北軍事実務会談が開かれて以降初めてだ。 当時の会談はムン・サンギュン元国防部北朝鮮政策課長(大佐・現軍備統制次長)が南側の首席代表を務め、リ・ソングォン大佐が北側の団長として参加した文字通りの実務者級会談だった。国防部局長級(小将)以上の要人が首席代表として参加した軍事会談は2007年12月の南北将軍級会談以後6年10か月ぶりだ。
北側代表団はこの日の接触で、韓国艦艇がいわゆる「西海警備界線」の北に入ってこないことを要求した。 西海警備界線は北朝鮮が2004年12月から主張してきた南北海上境界線で、北朝鮮の12海里領海線と北方限界線(NLL)の中間ぐらいに設定されている。また、北朝鮮は「民間次元の対北ビラ散布中止、マスコミを含む誹謗中傷の中止を求めてきた」とキム代弁人が明らかにした。
これに対して南側代表団は「北側は西海の北方限界線を順守しなければならない」と北朝鮮の西海警備界線の主張を一蹴した。また、対北朝鮮ビラなどに関連し「自由民主主義の特性上、民間団体の風船散布および言論統制はできない」という政府の立場を明確にしたとキム代弁人が明らかにした。キム代弁人は「5・24措置」に関連し、「天安艦と延坪島の問題は北側の責任であるのを想起させた」と付け加えた。
キム代弁人は会談結果に関連し、「両側の立場の差を狭められないまま終結した」として「合意もないし次期日程も定められなかった」と話した。この日の接触で南側からはリュ政策室長と共にキム・キウン統一部政策室長、ムン・サンギュン国防部軍備統制次長(准将)が代表で参加し、北側からはキム偵察総局長の他、リ・ソングォン国防委政策局長、クァク・チョルヒ国防委政策副局長が代表として出てきた。
これとは別に「第2回南北高位級接触」に関連して政府当局者は、「13日にキム・キュヒョン国家安保室次長がウォン・ドンヨン北朝鮮統一戦線部第1部部長宛てに電話通知文を送り、南北高位級接触を30日に板門店の北側地域の統一閣で開こうと提案」したが、「まだ北側から回答はない」と明らかにした。
この日の南北軍事会談が成果なく終わったことで、北朝鮮が政府の第2回高位級接触開催の提案にどんな反応を示すのか注目される。政府当局者は「今日の軍事会談では高位級接触に関連した話はなかったと聞く。別個の懸案だと考える」と特段の影響がないと話した。しかし、軍事会談成果とは別に民間団体の対北朝鮮ビラ散布や西海北方限界線上の軍事対決など、北朝鮮にとり敏感な問題が再び大きくなる場合、高位級接触の展望は不透明になる可能性も排除することはできない。
韓国語原文入力:2014.10.15 23:22