「南北高位級接触で話をすることは可能」
セヌリ党キム・テホ、ナ・ギョンウォン議員は「解除すべき」
北朝鮮の最高位級代表団の訪問を機に実現することになった第2回南北高位級接触を控えた政府が、「5・24措置」など既存の対北朝鮮政策の原則を変えるつもりはないと8日明らかにした。
リュ・キルチェ統一部長官はこの日、国会外交統一委員会の統一部国政監査で「北側の高位級訪問を南北関係改善の機会にしようという考えは明確にあるが、5・24措置などこれまで堅持してきた対北朝鮮政策の原則を再考したりするつもりはない」と話した。 政府はこれまで5・24措置の解除と金剛山(クムガンサン)観光再開の条件として「北側の謝罪など責任ある措置を先に行うこと」を要求してきた。 9月4日、ファン・ビョンソ人民軍総政治局長など北側最高位級要人3人が韓国を訪問したことにより、今月末に第2回南北接触を持つことに合意までしていながら、主要争点事案に対してはいかなる立場の変化もないというのだ。 しかし、リュ長官は「高位級接触が開催されればテーブルに載せ、何でも話すことはできる」と余地を残した。
リュ長官はまた、キム・ハンギル新政治民主連合議員が「金剛山観光再開のために国連安保理の有権解釈を受けるべきと考えるか」と質問すると「基本的に南北が額を突き合わせて解決しなければならないと考える」と話した。 韓国政府は金剛山観光再開時に代価として北朝鮮に支払う金銭が国連の対北朝鮮制裁の“バルク キャッシュ”(大量の現金)に該当するか否かを確認しなければならないと明らかにしてきたが、これまでとはトーンが異なる答弁だった。 しかしリュ長官は午後には「(金剛山観光再開と関連して北朝鮮と)対話をすることになれば、それが果たして国連安保理(制裁)に該当するか否かを問い合わせしうると見る」として、既存の立場に戻るような姿を見せた。
この日の統一部国政監査では、野党はもちろん与党のセヌリ党議員でさえ5・24措置の解除を促し、政府の柔軟でない立場がより一層際だった。 キム・テホ議員は「5・24問題を正面突破しなければならない」と話したし、ナ・ギョンウォン議員も「5・24措置は事実上形骸化されているのではないか」として解除を主張した。 ウォン・ユチョル議員は「京平(京城と平壌)サッカー」の復活も主張した。