国家情報院関係者 "このような捜査が突然できるか" …‘準備された捜査’ 示唆
国家情報院がイ・ソクキ議員の事務室を押収捜索しようとしたことに対して、統合進歩党が強く抵抗しながら両者間に一触即発の対峙状態が午後3時を過ぎても続いている。
ホン・ソンギュ統合進歩党スポークスマンはこの日午後、記者たちと会い「今イ・ソクキ議員室の中に30人余りの国家情報院職員がいる。 イ議員の補佐官に対する個別的押収捜索は進行された。 国家情報院職員らは武力と腕力を使ってもイ・ソクキ議員室(議員室内の議員執務室)に対する押収捜索を強行するという立場だ。 極めて頑強に、いかなることがあっても武力と腕力に訴えても執行すると主張している。 我々は見過ごすことも容認もできない。 以後に起きる不測の事態があるならば、全て国家情報院側の責任だ」と話した。
これに先立って国家情報院の職員らは午前8時10分頃、国会議員会館のイ・ソクキ議員室に到着しイ議員と共に押収捜索令状が発給されたウ・某補佐官に対する押収捜索を進めた。
更に続けてイ議員に対する押収捜索を行なう国家情報院職員らが議員室に入ろうとするとイ議員の補佐官らが阻み立ち激しい揉みあいが起きた。 国家情報院職員らは小競合いの末に議員室内に入ることには成功した。 しかし、押収捜索の知らせを聞いて集まったキム・ミヒ議員など統合進歩党関係者たちが議員室内にあるイ議員の執務室入口前に防ぎ立ち、国家情報院職員の進入を阻止した。 両側は午後3時を過ぎた今も対峙を続けている。
ホン・ソンギュ スポークスマンは「言論によれば疑いの内容が内乱予備陰謀と国家保安法違反だ。 内乱という言葉自体が2013年に登場したことに対して当惑を越えて衝撃的だ。 統合進歩党は院内政党だ。 そして、まだ1年にもならない大統領選挙で候補者を出した政党だ。 このような政党に対する内乱罪という疑い自体が話にならない」と主張した。 続けてホン スポークスマンは「朴槿恵(パク・クネ)大統領と大統領府の直接指示がなければ不可能なことだ。 院内第3党の国会議員室に対する押収捜索と国家情報院職員の乱入が、果たして大統領の裁可なしにできるかについて疑わざるをえない」と話した。
ホン スポークスマンはイ・ソクキ議員の行方を尋ねる記者たちの質問には「正確に確認することはちょっと難しい。ひとまずは連絡がよく取れない状況だ」と答えた。
李正姫(イ・ジョンヒ)代表など統合進歩党指導部もこの日昼12時、イ・ソクキ議員室前廊下で緊急記者会見を行い、国家情報院の押収捜索を強く批判した。 李代表は「不正選挙の実体が明らかになるにつれ、前代未聞の危機に追い込まれた大統領府と解体直前の国家情報院が維新時代に使った容共捏造劇を再び21世紀に行っている」 と明らかにした。 オ・ビョンユン院内代表は「正当な議員活動を内乱陰謀に追い立てようとしているのではないかという疑いを拭えない」と主張した。
これに先立ってキム・ジェヨン統合進歩党議員はこの日午前、ツイッターに「父親の後に続く朴槿恵大統領の維新独裁宣言! 今日早朝の統合進歩党人士に対する押収捜索に続き、今は国会内の議員室まで押収捜索を試みている」という文を載せた。
一方、国家情報院はこの日の押収捜索と関連して、イ・ソクキ議員らを‘内乱陰謀罪’で捜査していると明らかにした。 国家情報院関係者は「水原(スウォン)地検公安部の指揮を受けて、国家情報院京畿(キョンギ)支部で内乱陰謀事件で統合進歩党国会議員など関連者に対する逮捕および押収捜索を進めている。 ‘内乱陰謀罪’とは、内乱罪を犯す目的で準備したことを言う。 具体的なことは捜査の進展状況に応じて検察が明らかにするだろう」と話した。 この関係者は、国家情報院の捜査時点を巡る論議に対しては「このような捜査が突然にできるか。 公開捜査に着手する時は、全て確保しておいてからする。 そうでなければ令状も発給されない。 我々は聴聞会も全て受けたので(捜査時点が)曖昧とかいう問題はない」と話した。
オンラインニュースチーム
訳J.S(2020字)
