1895日間の長期座り込みを行い‘非正規職闘争の象徴’になったキリュン電子(現 キリュンENG)解雇労働者たちが8年ぶりに仕事場に戻った。 だが、会社が仕事を与えずにいて、まだ‘半分の復職’に過ぎない。
ユ・フンヒ民主労総金属労組キリュン電子分会長など解雇者10人は2日午前、ソウル銅雀区(トンジャクク)のキリュンENG新社屋に出勤した。 解雇労働者たちの復職は2010年11月1日の労使合意に従ったものだ。 当時合意した復職日は昨年5月1日だったが、会社側は「会社の事情が苦しい」として、1年間の復帰猶予を要請した。
しかし今回の復職もやはり会社側と完全に合意することはなかった。 会社側は先月19日に開かれた労使協議会で「会社が苦しく、入ってきてもすべき仕事がない」と明らかにした。 会社はこの日復職した労働者たちに仕事を与えず、いつまでに業務配置を終えるかも説明しなかった。 ユ分会長など復職労働者たしは本社会議室で待機し退勤した。
今回復職したキム・ソヨン前分会長は「まだ会社側は生産設備が用意されておらず、すべき仕事がないと言っている。 明日も待機するようだ」と話した。 キリュン電子分会は前日出した報道資料で「(復職を決めた)キリュン電子労使間の合意は個別労使間の合意を越えて社会的合意の性格を持っている。 国会で調印式をしたのもそのため」とし、会社側に合意履行を促した。
それでもこの日キリュンENG新社屋前の雰囲気は和気あいあいだった。 双龍車・才能教育・コルトコルテック解雇者など40人余りが訪ねてきて応援して帰った。 ユ分会長は出勤直前に新社屋前で開いた記者会見で「多くの人々が花束を持って復帰応援に来てくれてうれしい。 もう一度頑張ってみようと思う」と話した。
キリュン電子のストライキは会社が非正規職労組結成者などを解雇したことにより2005年8月24日に始まった。 解雇労働者たちは2008年キム・ソヨン当時分会長の94日間断食座り込み、2010年8~10月フォーククレーン高空籠城などを経て2010年11月1日、1895日ぶりに会社側と正規職転換および復職合意を実現した。
ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr